夏やすみがおわった。
ほとんどの放課後等デイサービス事業所が
おおきなため息をついているのではないだろうか。
きょねんの夏やすみは営業をはじめてまだ間がなく、
利用者がすくなかったので、
今回がはじめて体験するまともな夏やすみだった。
9時から6時までという、ほかの業種からみればあたりまえの営業時間とはいえ、
エネルギーがあふれた子どもたちに
ながい時間たのしんでもらうのはそう簡単ではない。
おおきな山をやっとこえた安心感で、いまは気がぬけた状態だ。
夏やすみのおわりを象徴するように、このごろは雨の日がつづく。
まだ9月3日なのに、いっきに秋がふかまっような錯覚をもつ。
ほんとうにあの夏の日々がおわったかとおもうと、すごく感慨ぶかい。
夏やすみちゅうの利用者は、平均で11.3人だった。
10人が利用定員のピピは、平均で12人をしたまわらないといけないので、
11.3人という数字はいいところをついたのではないか。
スケジュールでうごける子がふえているので、
おもっていたよりは職員がこまかい指示をださなくても
自分たちですきなようにあそんでいた。
職員は、こまったときにだけ「おてつだい」するという方針だ。
気をつけないと、つい「よけいなお世話」がふえてしまい、
大人にたよる姿勢をそだててしまうことになる。
ずっとピピのたてもののなかですごすのはたいへんなので、
おやつや調理実習のかいものをしたり、
カラオケにもいちどでかけている。
とはいえ、ピピでとにかくあそびたい、という子もおおく、
おでかけにあまりたよらなくても
なんとなく毎日すごせていた。
なんにんかの保護者から、活動のようすをくわしくしりたいといわれている。
ピピでは、記録をかくときに子どもたちから目をはなしたくないので、
毎日の記録をパソコンにうち、それを1ヶ月まとめて手わたすことにしている。
保護者からすればその日の活動をしるのは
送迎のときの「報告」だけということになり、
ものたりなさをかんじておられるようだ。
なかには連絡ノートを希望する方もおられ、
それらにひとつひとつかきこんでいると、
子どもたちから目をはなしたくない、という目的が
意味をもたなくなってしまう。
iPadミニに活動のようすを撮影し、
送迎のときに保護者にみせたところ
とてもよろこんでもらえたとスタッフがはなしている。
それもひとつの方法とはいえ、どの子もおなじように撮影するのは
それはそれで手がかかりそうだ。
ほかの事業所が、こうした保護者の要望にどう対応しているのか
いいとりくみを参考にさせてもらおうとおもう。
また、記録じたいも入力にだいぶ時間がとられることと、
せっかくたくわえたデーターをいかせていないことが課題としてあがってきた。
監査用の記録のつもりはないので、
もっとすくない手間でかんたんにかきこむ方法をとりいれて、
それを最大限にいかしていきたい。
夏やすみがおわったら、という「ごほうび」がまだきまらない。
なにかをかうか、小旅行にでかけるか。
まったくあたらしい体験を、とかいろいろかんがえながら
けっきょくしぼりきれなかった。
休暇は義務とかんがえ、ことしの夏を象徴する
とびきりのごほうびを自分にプレゼントしよう。