『タスク管理超入門』(岡野純・インプレスコミュニケーションズ)
マンガでかかれたタスクの入門書だ。
これまで何冊もの仕事術の本をよみながら、
ぜんぜん実行できないので、こまりはててマンガ版にたすけをもとめた、
というほどではないけれど、
もしかしていかすことができたら、という期待があった。
よみおわってから、タスクシュートの体験版をダウンロードしたので
(まだつかいはじめてはいない)、
おかげでもうすこしで実行という段階まではたどりつくことができた。
よんでいると、タスクと構造化が似ていることに気づく。
・視覚的に把握できるようにする
・はじまりとおわりをきめる
・精神的な努力をもとめるのではなく、環境をととのえる
目でわかる形でチェックする様式をととのえたら、
幼稚園にかようような子でも、
もっているものを自分で確認できる。
環境については、たとえば、
テレビをみる時間をへらしたいのなら、
テレビのコンセントをぬいておくこと、
というコツがかかれている。
テレビのスイッチをつけると、たいしたみたい番組ではなくても
ダラダラとみつづけることになりやすい。
リモコンのスイッチをおしてもテレビがつかなければ、
「ま、いいか」とあきらめる程度の要求にすぎないのだ。
これと逆なことをわたしはやっている。
スキャナーを机の下にたてかけてあるので、
新聞記事をスキャンしたいときに、
すぐにとりだす気になれない。
・スキャナーをとりだし、
・パソコンにつなぐ、
という手間が、その場で仕事をかたずける気もちをうばっている。
仕事は自分で全部やろうとしないで、
まわりのひとにふればいい、という項目もある。
でも「まかせっぱなしにするのは危険」なので
「連絡まちリストなどを別途用意して、
定期的にウォッチ」するというコツがおさえてある。
わたしは仕事をひとりでかかえこまないで、
できるだけひとにふりわけてしまうので、
ここまではできている。
それを「まかせっぱなし」にするから
ながれがわるくなることに、最近ようやく気づいた。
おもちゃをかたづけるときに、
まず一ヶ所にあつめて作業にとりかかる、
というのは、きのうテレビでやっていた
『人生がときめく片付けの魔法』といっしょだ。
そうすれば、
「どこかにまだわすれているおもちゃがあるかも」
という心配がなく、とにかくそこにあつまったものを
かたづければいいという安心感がある。
「はじめから分類しない」も
「のりまきさん」がいっていたことだ。
基本的なおさえどころは、ものでも情報でも共通している。
この本は「シゴタノ!」の佐々木正悟さんが
ブログに紹介されていた。
「本書はまず「タスク管理」の入り口のところで
しっくりこない人にとって必読です。(中略)
本書は本当に楽にすぐ読めるので、読んで損はありません」
たしかにわかりやすかったし、
タスクにとりくむうえでのかんたんなコツは
よんでいておもしろかった。
「いつかやろうとおもっていた」という「いつか」は
永遠にやってきません、とも「のりまきさん」がいっていた。
わたしの問題は、このジャンルの本を
いつもよみものとしてたのしんでしまうことにある。