2014年02月09日

「前田の呪い」ではなく、神さまのアレンジで

2月9日、つまりほんとうならわたしはきょう
ラオスへの旅行に出発しているはずだった。
個人的な事情から旅行をとりやめることとなり、
わたしはそのはらいせに、2月9日には大寒波がやってきて、
タイへの飛行機がとばなくなるのを公然とねがっていた。
もしくは、バンコクの政治的混乱がエスカレートするのもわるくない。
結果として、わたしだけがバンコクへ旅だてないのではなく、
その便をつかうはずだったひとがみんないけなくなれば
わたしの気はすむのだ。

わたしのねがい、というかのろいを
いくらかは神さまがききいれてくださり、
きのうから関東地方では20センチをこす記録的な大雪となっている。
しかし、わたしがのる予定だった飛行機は、関空からのものだったので、
関東の雪に影響をうけることなく、
おそらくバンコクゆきJL727は予定どおり出発するだろう。
バンコクを中心とした反政府運動も、
渡航自粛勧告まではいっていない。

Jリーグには「前田の呪い」という都市伝説がある。
前田選手がシーズンの初ゴールをあげた相手チームは降格する、
というありがたくない伝説で、
どこだって降格したくはないから、シーズン開幕当初、
磐田と対戦するチームは必死になって
前田選手のゴールをふせごうとする。
ゴールをふせごうとすると、結果として磐田には点がはいらないわけで、
ジュビロ磐田はスタートにつまずいてしまい、
けっきょくそのままシーズンがおわるまで
リズムをとりもどすことができなかった。
本人だけでなく、所属するジュビロ磐田まで
伝説にふりまわされてしまったかんじだ。

この伝説は、はじめ相手チームだけにのしかかるプレッシャーだったはずで、
前田選手はそんな伝説を意識することなくプレーすればよかった。
それが、何年かたつうちに、だんだんと伝説がより伝説として意味をもちはじめ、
さいごにはなにがなんだかよくわからない
カナシバリにあったような状態にジュビロ磐田はおちいってしまった。

わたしの「のろい」は不完全な効果しかはたさなかったけど、
もしほんとうにピッタンコで飛行機がとばなかったら、
気のちいさなわたしはうれしさよりも、とまどいがつよかったのではないか。
プラスの思考は「ねがい」であり、マイナスのときは「のろい」となる。
のろいなんかで自分の希望がかなったら、
けっきょくは自分にふりかかってくるようにおもうようになった。
きっと「前田の呪い」の教訓が、頭につよくうえつけられたからだ。

いつかちかいうちに、今回のラオス旅行にかわる企画をたてる。
あのときはいけなかったけど、けっきょくこれでよかった、
とおもえるようにしよう。
スロットマシンみたいに、いろんな条件がきれいにそろうときがかならずくる。
だいじなのはそのチャンスをのがさないことで、
条件がそろうときは、いわば神さまのアレンジというおもむきがつよい。
ねがったりのろったりとはべつの原理がはたらいている気がする。

posted by カルピス at 11:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする