2014年04月21日

「クール・ジャパン」新宿のよさを外国人におしえられる

きょうの「クール・ジャパン」は新宿をとりあげている。
新宿はクールなのか。

外国人に人気のスポットとして
・ディスカウントストア
・ロボットショーのレストラン
・家電量販店
・都庁の展望台
が紹介される。
どの店も、外国からきたお客さんがたくさんいる。
ディスカウントストアでは、タイからきたひとが、
化粧品やお菓子をおみやげにかっている。
ロボットショーのレストランは、
ロボットとコスプレの女の子がいりみだれてライブをやっている。
いったいなんなのか、わたしには説明できないけど、
とにかくこれがいまの日本なのだ、というかんじ。

べつのコーナーでは、ゲストの女性が
新宿ゴールデン街の魅力をリポートしている。
店がちいさくていごこちがよく、
店のひとと、あるいはお客どうしがなかよくなれる。
そういう店は、外国にはないのだそうで、
「スーバークール!」だといってすごくほめていた。
ふるくて、すでにさびれてしまったとおもっていたのに、
まさか外国人の女性にゴールデン街を気にいってもらえるなんて。
ほかにも、新宿と渋谷のちがいとか、原宿や秋葉原の特徴とか、
ゲストの外国人たちは東京の町をよくしっている。
わたしにはまずかんじることのできない新宿のよさを、
それぞれがあつくかたっており、
新宿って、外国人からみるとすごくおもしろい町みたいだ。

たとえば、新宿御苑が人気スポットの2位になっている。
さわがしい新宿にありながら、そこだけ手つかずの自然なのだそうだ。
パリやニューヨークにも公園はあるけれど、
それらはとても人工的にかんじられるのにたいし、
新宿御苑は自然そのものなのだという。
こういうのも、外国人にいわれないと、あんがい気づかない。

20年まえに、わたしは成田から東京までの電車のなかで
ネパールからきたひとりの男性としりあった。
そのひとはニューギニアでヘリコプターの仕事をしており、
ビザの関係で日本にきたという。
エア・インディアやネパール大使館などに案内して、
滞在の目的をはたせるよう すこしお手つだいした。

わたしは東京の穴場を紹介できるほど
東京にくわしくなかったけど、
歌舞伎町という場所があるのはしっていたので、
そのひとといっしょに歌舞伎町をあるいた。
といっても、ほんとに「あるいた」だけで、
おっかないからどの店にもはいっていない。
そのひとは、風俗の町である歌舞伎町につよい関心をしめし、
つぎの日にはひとりでまた歌舞伎町にむかった。
その当時には「クール・ジャパン」的な現象はなかったとおもう。
せっかく日本にきてくれた外国のひとに、
喫茶店やラーメン屋さんばかり案内してもうしわけないことをした。
それでもそのネパールからきたひとは、
まちがとても清潔で、ひとも親切だと、
日本のことを気にいってくれた。

いま日本にくる外国人は、クールなジャパンをよくしっているので、
日本人の観光客よりもたのしんでいるみたいだ。
ベスト5のスポットにはあがらなかったけど、
たとえばネコカフェもまた、人気の場所なのだそうだ。
日本の田舎から東京へ観光にいくひとは、
どんなところをみてまわるのだろう。
われわれも、外国人がもつガイドブックを参考にしたほうが いいのかもしれない。

ところで、「クール・ジャパン」という番組はクールなのか。
ゲストの外国人がはなすことは 興味ぶかくきける。
自分の国と比較して、気づいたこと・おもいついたことを
熱心につたえてくれるので、感心することがおおい。
でも、コメンテーターがなにかをいうと、それが結論みたいに
みんながだまってききいれてしまうのがハナにつく。
コメンテーターに反論してもいいだろうし、
そもそもコメンテーターなんていなくてもいい番組なのに。
いちいち「◯◯はクールですか?」というのも
ためしてガッテンじゃあるまいし、へんなかんじだ。
材料はクールなのに、料理じたいはおいしくないという
残念な番組のような気がしてきた。
それもまた、日本的なクールなのかもしれない。

posted by カルピス at 23:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする