Wカップ 対コートジボワール戦
アナウンサーがいう。
「いよいよそのときがやってきました」
ほんとだ。
とうとうこの日がきた。
先発の11人は、大迫が1トップに起用される。
あとのメンバーは、長谷部が復活、
センターバックの森重など、予想どおりだ。
交代も、後半とちゅうから遠藤と大久保がはいるのは、
戦況をみてというよりも あらかじめ予想できたうごきだ。
結果からいえば、1-2と逆転まけしたこの試合、
日本はほとんどいい場面をつくれなかった。
本田の得点と、内田のシュートぐらいか。
前半20分をすぎてからは、
ずっとコートジボワールにせめつづけられた試合だ。
なぜいつものサッカーができなかったのかはわからない。
でも、わるいときの日本はいつもこんなかんじだ。
解説の岡田武史前監督がいっていた。
「(この敗戦は)日本のサッカーに必要なことなんだ。
これをのりこえてみろ、ということ(試練ととらえる)」
いいことをいうじゃないか。
ほんとにそうだ。ここから真価がとわれる。
これまでにも、チーム状態がわるいときは
なんどもあった。
そうやって自分たちがやりたいサッカーをといなおし、
さらにつよいチームとなって復活する。
これから対戦するギリシャとコロンビアは、
どちらもつよいとはいえコートジボワールよりも
やりやすい面もある。
ギリシャはコロンビアに0-3でまけているので、
得失点差で日本がうえにたてる。
つぎのギリシャにかてばいいのだ。
かつしかない。
そういうときの日本はつよい。
コートジボワールとの敗戦にも
わたしはあまりショックをうけなかった。
これからなんとかたちなおってくれるだろう。
今大会では、これまでおこなわれた8試合のうち
日本戦をふくむ4試合が逆転まけをしている。
先取点が重要なのはもちろんとしても、
それほど決定的ではないことがわかる。
グループリーグといえども、先取点をまもりきろうとするだけでは
かてなくなっているのだ。
1-5というありえないまけ方をしたスペインと、
きょうの逆転まけであとがなくなった日本が、
どうたてなおしてくるか。
おもしろくなってきた。