2014年08月10日

『とことん夏だから暑苦しい音楽』がおわってしまった

『とことん夏だから暑苦しい音楽』がおわってしまった。
期待されてないし、ひくい評価しかえていないと
担当のDJホットマン氏は自虐的にいいつづけていたけれど、
再登場したくらいなので、人気はあったのだとおもう。
視聴者にコビをうらず、
すきな曲をすきなようにかける自由さ・テキトーさにひかれ、
3週間の放送中、わたしはずっと12時をたのしみにまっていた。
『とことん暑苦しい』につづく12時50分からは、
まったく雰囲気のちがう番組、『名曲アルバム』がはじまる。
そのあまりのギャップに脱力したのがいまではなつかしい。

「暑苦しい」をこまかくしばる定義はなく、
ホットマン氏がいいとおもえばなんでもありの番組だから、
ときにはさわやかな曲がかかることもあった。
とはいえ、『燃えよドラゴン』のテーマ曲がはじまったときは
さすがにおどろいたものだ。
たしかに「あっちっちー」といえば、
これくらい「あっちっちー」な映画はないかもしれない。
映画『パルプ・フィクション』にでてきた
ツイストコンテストの曲がかかったときは、
うれしかったけど、さすがにこれのどこが「暑苦しい」のか
理解にくるしんだ。
これらをすべて「暑苦しい」のひとことでくくり、
3週間の番組をつづけたホットマン氏の腕力を
たかく評価している。
担当者のこのみでこれだけすきにやられると
期待とかプレッシャーにとらわれれず、というか
期待なんかにこたえようとしない
ずぶとさこそ大切なのがわかる。

いいかげんをこのむわたしだけど、へんにまじめなところがあり、
お気楽な本をよんでいても、えんぴつで線をひいたりフセンをはったりする。
ホットマン氏のおしゃべりには、「オシムの言葉」ほどではないにせよ、
おもわずきき耳をたてる名言がいくつかあった。

・番組におくられてくるメールのなかには、
 「もっとフリートークを」という視聴者からの希望もあったという。
 でも、ディレクターに
 「おまえのはなしは中身がないから」と
 とめられていたそうで、

 「中身がないんじゃありません、
  中身のないはなしがすきなんです!」

・「こういうファンキーなミュージックにひたって、
 おなかがいっぱいになったときどうするか?
 ファンキーのおかわりをします!」

 も、いいはなしだ。
 けっきょくなんでもいいわけなんだけど。

まえのブログにかいたように、この番組を参考にして
ジョギングにぴったりのプレイリストをつくろうとおもっている。
3週間の放送でわかったこととして、
番組でとりあげられた曲のなかには、
わたしがすでにもっている曲がすくなくなかった。
それらをきいて、たのしくはしれているかというと、
どんな曲でもスピードをあげればくるしくなるわけで、
くるしいのはいやだからノリのいい曲ばかりでは
やってられなくなる。
わたしがほしいリストは、
ゆっくりながくはしるための曲あつめであり、
「とことん暑苦しい」がどこまで参考になるのか微妙なところだ。

3週間の放送で、「暑苦しい音楽」には
さすがにおなかがいっぱいになった。
「おかわり」をするじょうぶな胃袋はわたしにはなく、
しばらくはべつのジャンル(落語とか)をきいて
胃をやすめようとおもう。
またいつか、ホットマン氏が再登場してくれるのを
社交辞令ではなく たのしみにしている。

posted by カルピス at 11:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする