旅行の予約をする。
今回は、ホーチミンにはいってラオスをまわり、バンコクからかえるコースだ。
12月14日に出発し、1月6日にかえってくる。
冬やすみをはさむとはいえ、3週間やすめるのはありがたいことだ。
計画をたててから すこしあたためたのち、きょう旅行会社に連絡して
チケット代と席のあきぐあいをしらべてもらった。
わたしがはじめにおもっていた日程と
すこしちがってきたけど、おおむね希望がかなう。
3年ぶりの旅行がこれでうごきだした。
このコースは、1957年に梅棹忠夫さんが大阪大学の探検隊をひきいてまわっている。
その旅行の記録は、のちに『東南アジア紀行』として出版された。
梅棹さんの隊は、バンコクからスタートし、
北部タイの森林地帯をまわって隊員の配置をおえたあと、
再スタートしてカンボジア・ベトナム・ラオスをたずねている。
わたしの旅行は、このベトナム以降とほぼおなじコースになる。
梅棹さんがおこなった旅行をなぞるわけではないけれど、
すこしくらいは意識して旅行さきにえらんだのかもしれない。
いまから50年以上まえに梅棹さんがとおった道は、
いまどんなふうにかわっただろうか。
サラリーマンが3週間の旅行にでようとしたときに、
職場と家族の理解をえるのがもっともむつかしい。
でかけてしまえばこっちのものだから、
けっきょく問題は出発するまでといえる。
さいわいわたしは職場と家族に下ばなしをしたときに
あたたかい対応をえたので 安心して計画をたてることができた。
とおもっていたのに、きょう配偶者に出発とかえりの日をつたえると、
なんだか不機嫌だ。
旅行にいくはなしはしていたので、
ただ日程をつたえるだけ、とおもっていたら、
「どこにいくんですか?」なんてきいてくる。
あのひとは、不機嫌なとき ていねいなはなし方をするのだ。
そのあとなぜか職場でのわたしのポジションをきいてくる。
4時間なんてふざけた勤務が常勤とはおもえないらしい。
たしかにまわりからわたしの仕事をみたら、
いったいなにをやっているのだとおもうだろう。
そのテキトーな勤務のうえに、さらに旅行いくのが
まじめな会社員である配偶者からしたらおもしろくないのだろうか。
気づかないうちに、どこかで地雷をふんだのかもしれない。
サラリーマンが旅行にいくのは、いつだってたいへんなのだ。