2015年01月07日

からだと頭を日常生活モードにきりかえる

旅行にでかけたからといって、
すぐにからだが旅行モードにきりかわらないのとおなじように、
旅行からかえったときも、
すぐにもとの生活リズムをとりもどせるわけではない。
理想をいうなら、休暇のすべてを旅行につかうのではなく、
もどってから2〜3日ゆっくりできる日があれば、
適応もスムーズにすすむだろう。
どうしても休暇をギリギリまでいかした日程をくんでしまいがちだし、
みじかい休暇ではそれもまたしかたないとはいえ、
職場には旅行の日数プラス2日を
休暇として はじめから申請したほうがいい。
かえってからすぐは、どうせつかいものにならないのだから、
会社としてもそのほうがたすかるはずだ。
きょうがわたしの仕事はじめだったけど、
からだも頭もシャッキリせず、自分の存在がなにか こころもとなかった。
仕事がいちばんのリハビリ、などと つまらないことをいってはいけない。
旅行期間プラス2日は、つまらないリスクをさけるうえで
必要な経費とわりきったほうがいい。

あたらしい環境に適応するためには、食事と睡眠が大切だと
旅行ちゅうのブログにかいた。
いまもまた、たくさんたべて・ねむっていれば、
そのうちもとのリズムをとりもどせるのだろう。
そしてもうひとつ。からだをうごかすのも
リハビリに すごく効果的だ。

きょうは仕事のあとにプールでおよいだ。
1ヶ月ちかくおよいでいなかったので、
これまでの経験からいえば、これくらい水泳からとおざかると、
およぐ筋肉がおちてしまい、ながい距離をおよげなくなる。
でも、きょうはすごく気もちよくおよげた。
毎日のようにマッサージにかよった成果が、
こういうところにあらわれたのだろうか。
タイムはいつもより50メートルで5秒もおそいけど、
ゆっくりおよいでいるうちに、だんだん気もちよくなってきた。
なにか快感を刺激する物質が分泌されたにちがいない。
といっても、ランニングハイとはまたちがう ここちよさだ。
定期的におよいでいるよりも、
1ヶ月ちかく練習をやめたほうが気もちいいなんて、
自分のからだながら、その反応は複雑だ。

元日本代表監督のオシムさんは、ながい距離を移動したときに、
たとえ夜おそく目的地についたとしても、
すぐに練習をはじめることでしられていた。
そうやってからだをうごかせば、
時差ボケになりにくいという理由のようだ。

嘉門達夫の名曲に『家族旅行』というのがある。
家族旅行からかえるたびに、
「やっぱり家がいちばんね」と
かならずいうお母さんに、
「ほな、はじめから 旅行に いくな」
と家族のだれかがつっこんでいる。
もちろん、旅行にでかけなければ、
家のよさはわからないと、わかったうえでのつっこみだ。
わたしもまた、家のよさを「お母さん」みたいにつよくかんじた。
とくにたべもの。
こんなにおいしいものを、
わたしは毎日たべていたのか。
朝ごはんの納豆、バターをぬったトーストなど、
あたりまえにたべていたものが すごくおいしい。
旅行ちゅうは、その土地のたべものをおいしくいただいていたのに、
自分の家にかえって、日本のたべものをたべると、
そのおいしさに、ほんとうにおどろいてしまった。
いまは、なにをしてもありがたいし、なにをたべてもおいしい。
有効期間はみじかいとはいえ、旅行の効用というべきだろう。
「お母さん」でなくても、旅行にでかけなければ わからないことはおおい。

posted by カルピス at 22:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする