2015年02月19日

やみあがりのリセット感は なかなかわるくない

38℃程度の熱をだしたくらいで
えらそうなことはいえないけれど、
いちど病気でねこんだあとの「リセット感」は
なかなかわるくない。
身のまわりのこと、世の中のことのすべてがどうでもいいかんじで、
欲がなく、すっからかんになった気がする。
修行僧は、もしかしたらこんな心境にたっしているのでは、
なんておもったりもする。

しかし、これで「おわり」にしてくれないのが
からだのしくみのおもしろいところだ。
わたしの場合、これから
鼻水→鼻づまり→ハグキのはれという
おきまりのコースをたどって だんだんと回復していく。
まえみたいにトレーニングがあたりまえという
ふつうの日常に体調がもどるのに、
なんだかんだで1ヶ月ちかくかかる。
いちどダウンした調子をもとにもどすのに、
からだの方もいろいろ無理をしているようで、
そのつじつまあわせがこうした「後遺症」として
あらわれるみたいだ。

10代のころは、もちろんこんなことはなかった。
回復までのややこしい道どりを覚悟するようになったのは、
30をすぎてからだ。
歳をとる意味、というか実感を、こんなところであじわってきた。
からだはまえとそんなにかわらずうごくのに、
回復など、そのあとの反応がイメージとちがい 呆然とするしかない。

先日のラオス旅行でいっしょになった村山さんから手紙がおくられてきた。
近況にあわせ、数枚の写真が同封されている。
旅行ちゅうはろくにシャンプーをしなかったせいか、
髪がべったりひたいにはりつき、
わたしだったらしたしくなりたいとおもえない、
すごくかっこわるいおじさんがうつっている。
わたしはこんなにもおじさんぶりを発揮してあるいているのか。
どうにもいいのがれができない、
あまりにも堂々としたおじさんそのものの写真に
かなりふかくがっかりする。

意識と体調と容姿が、自分のなかで
矛盾なくおちつくのはもうすこしさきみたいだ。
いまはまだ、「もうすこしまし」な自分をもとめて
なかなかうけいれられずにいる。
1週間くらいねこめば、そんなぼんのうはすっかりきえさって、
かっこわるい自分になじめるのだろうか。

posted by カルピス at 11:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする