2015年04月15日

「劇団ハタチ族」の公演をみにいく。365日連続公演プロジェクトがすばらしい

となり町である雲南市へ、「劇団ハタチ族」の公演をみにいく。
http://20zoku.jp/
「劇団ハタチ族」はいま、東京でなくても演劇がまいにちみられる町をめざし、
365日の連続公演に挑戦ちゅうだという。
365日まいにち公演!
なんと大胆かつ無謀で魅力的なくわだてだろう。
これこそハタチのわかものがいどむにあたいする冒険だ。
この挑戦にはルールがあって、
「観客0人になったとき、そこでチャレンジを中止する」という。
お客がいなければ意味がないので、
当然であり、いい覚悟だ。
https://faavo.jp/shimane/project/439
すこしまえにフランスのコミックサーカス「うさぎたべるズ」の公演をみて、
こんな舞台を日常的にみられたらすてきだとおもった。
「劇団ハタチ族」は、まさにそのねがいにむけて挑戦してくれている。

きのうの題目は『演劇入門』。
初日の公演ということで、
「開演前はいつもよりも賑やかな雰囲気でございました」
と劇団のブログにかかれている。
http://20zoku.jp/?p=1082
お客さんは17人(うち子どもひとり)もあつまった。
どんな舞台かわからないので、会場につく前は
客がひとりだとこまるなーとおもっていた。雨の日の平日だったし。
チェリバホールという、この地方ではわりとおおきなホール、
のロビーに舞台がつくられている。
舞台のまえに10脚ほどのイスが2列ならぶ。
夜8時からの開演で、10分まえには前列がもううまっていた。
お客さんたちは、劇がはじまるまえからたのしそうだ。
きれいな女性がおおい(ような気がする)。
「ハタチ族」がすきですきで、という愛がつたわってくる

『演劇入門』といっても、どんな内容なのかまるでしらされてない。
エンヤの曲にあわせてゆっくりおどりながら
役者たちが舞台にあがってくる。
スローモーションは役者の基本なのだそうで、
劇団とはなにをするところか、また、
役者はどんなふうに練習しているのかを、この劇では紹介するという。
というのはおもてむきのテーマで、
ほんとうは
「ハタチ族の演劇はどうみればいいのか」
というお客さんからのといかけにこたえた内容らしい。
「ハタチ族」の劇とはいったいなにか。
まじめにみたらいいのか、なにをもとめたらいいのかという、
根源的な疑問だ。
どんなコンセプトにするのかは、
劇団が劇によってコードをしめしながら
だんだんと「こんなかんじ」ができあがってくるのだろう。

なんでもありです、と代表の西藤さんはいう。
たとえば写真をとってもいいし、ケータイも自由です、
お客さんはなにをやってもいいんです、
といっていたところに役者のあきふみさんのケータイがなり、
ゴニョゴニョいいながら舞台をおりてしまった。  
こんなかんじが「劇団ハタチ族」なのだ。

みおわったあとでも、
いったいどんな劇だったのかといわれたら
たしかによくわからない。
よくわからないけど、すごくたのしかった。
きっと、それが「劇団ハタチ族」には大切なことなのだろう。
みていたお客さんたちも、とてもリラックスして しあわせそうだ。
舞台と客席との一体感がすばらしい。
コントと演劇をわけるギリギリの線をラジカルにつき、ばかばかしくておかしい。
「こんな作品やっていいのか!」と、
感きわまった西藤さんがきゅうになきだす。
「だれだよ365日やろうなんていったのは!もうしんどいよ!」
なんて本音もでてきてすごくおかしい。
いい雰囲気だ。

舞台がおわったあとの挨拶で、
4ページにもみたない脚本だったとあかされる。
「こんなかんじ」でつないであるらしい。
それでいいじゃないかとおもった。
まいにち公演まで、あと261日。
またみにいこう。こんな劇団があるのはすばらしい。
プロジェクトがみごとに成功するようねがっている。

・追記1
「反省会」までアップされている。
https://www.youtube.com/watch?v=YAFWbgRZfBI

・追記2
鷹の爪団の「吉田くん」のふるさとは、
ここ雲南市にある吉田村(いまは町)です。

posted by カルピス at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする