この大会、はじめてはやおきして
朝5時からのライブ放送をみる。
いつもとちがったことをすると、
いつもとちがった結果になるような気もして、
すこしまよう。
このへん、ぜんぜん統計学的でない。
縁起をかつぐのもひとつのデーター戦なのだ。
といいながら、けっきょくさいごまで応援した。
試合がはじまると、日本はよくせめたてる。
さいごのところでパスがずれるけど、
ゲームをコントロールしているのは日本だ。
連動してのプレッシャーがきいているので、
セカンドボールも日本にころがってくる。
いいときの日本のサッカーだ。
あつさを警戒してか、相手はおもったほどつよくでてこない。
しかし、なんどか決定的なチャンスがおとずれるのにきめきれない。
こういうときにきめておかないと、
あとでくるしむのがサッカーのお約束だ。
それでも日本はあわてずに試合をすすめていく。
さきに足がとまったのはオーストラリアの選手たちだった。
スピードをほこるデバンナが、きゅうにうごけなくなる。
宇津木のつよさとうまさがめだつ。
オーストラリアの選手にたいして、
ちからでまけてないし、技でかっている。
なんの苦もなく相手のプレッシャーをやりすごし、
ボールをうばわれないで攻撃につなげていく。
大儀見へのマークがきびしくて、彼女が自由にさせてもらえないぶん、
宇津木のうごきになんどもすくわれる。
決勝点は、宮間のコーナーキックからうまれた。
日本の8本に対し、オーストラリアはコーナーキックをえていない。
それだけ日本はうまくまもったのだろう。
宮間は正確なキックをあげつづける。
まちうける選手たちは、「電車ゴッコ」で4人がいったんたてにならび、
宮間のキックとともにバラけていく。
決勝点のときは、岩清水が2回シュートをつづけてもはいらない。
ゴールまえがゴチャゴチャ状態になり、
まただめだったかとおもったときに岩渕がきめてくれた。
このとき時計は後半の42分。
のこりの時間を日本はおちついてやりすごし、1-0で試合をおえる。
おわってみれば、日本はほとんどあぶない場面がなかった。
チームの連携も、運動量も日本がまさっていた。
4年まえのドイツ戦でも、岩渕は大野にかわり とちゅうからはいっている。
このときは、自信のないプレーがめだち、あまりちからにならなかった。
自分でしかけられず、ボールをもってもすぐに見方にわたしてしまう。
アリバイ工作的なプレーがおおく、
あれでは相手もこわくなかっただろう。
この大会での岩渕は、ほんとうの意味でジョーカーとなっている。
オランダ戦でも、スピードとキレのあるプレーを披露し、
相手をいやがらせていた。
まえの大会でにがい経験をつんだことが、
こうして4年後にいきてきた。
オランダ戦でポカをやった海堀が
きょうはあぶなげないプレーをみせた。
ああいうミスをやってしまうと、相手はつけこんでくるし、
自分も自信をうしないやすい。
つづけて海堀を起用した佐々木監督の判断はただしい。
べつの選手をつかったら、海堀はなかなかたちなおれなかっただろう。
チームの状態がよく、
選手たちも手ごたをかんじているようだ。
つぎの試合は7月2日におこなわれるイングランドとの準決勝。
午前8時開始なので、仕事にならないひとがおおいのではないか。
現地に熱烈な応援がとどくよう、
コンディションをととのえて テレビのまえにすわりたい。