ラグビーWカップ日本対サモア。
試合開始8分に五郎丸がペナルティキックをきめる。
そのあともこまかく点をかさね、2トライをふくむ26-5と
さいごまで試合を優位にすすめた。
レフリーは、南アフリカのクレイグ・ジュベール氏がつとめる。
こんなところで「しかえし」をされたら
やだなーとおもってみていたけど、
日本に有利、というか公正にふえをふいてくる。
スクラムでも日本は相手を圧倒していた。
サモアはラフプレーできりぬけるしかなく、
そこをまたレフリーにとがめられる。
サモアの選手はだんだんいらついてきて、
さらに反則をくりかえす。
時計はいつのまにか80分にたっし、
あぶなげなく日本がかちをおさめた。
にわかファンのわたしは、以前の日本代表をしらない。
サモアを相手に、さいごまで
自分たちのゲームをつづける日本について、
解説をつとめる元日本代表の方たちは、
なんども「しんじられない」「感慨ぶかい」をくりかえす。
そういわれるのが「しんじられない」くらい、
この日の日本はサモアを圧倒していた。
会場のお客さんも日本を応援してくれている。
南アフリカとの試合が ラグビーファンに
とてもいい印象をのこしたようだ。
この日の試合でも、日本は奇をてらった作戦でかったのではない。
どの局面でも、まっこうから相手をうけとめて
堂々と試合をはこぶ。
サモアの選手たちは、人間ばなれしたような筋肉のかたまりだ。
首なんかなくて、ぶあつい胸板のうえに
ちいさな頭がのっかっている。
そんなサモアを相手に、チームとしてのまとまりと、
勇気あるプレーをみせてくれる日本の選手たちがたのもしい。
それにしてもラグビーはみていてちからがはいる。
タッチラインめがけ、ちからまかせに相手にぶつかって
すこしでもまえにすすもうともがく。
相手も人数をかけ、全力でふせいでくる。
わたしはからだをかたくして、みまもるしかなない。
緊張する場面がおわると おもわず息がもれる。
サッカーとはまたちがうからだのつかい方で応援しているようだ。
スコットランド戦のときのように、
この日もさいごの1メートルがとおかった。
これで日本は2勝1敗。
のこるアメリカ戦にかてば グループリーグを突破・・・とおもったら、
南アフリカとスコットランドが上位をしめるため、
日本はあいかわらずくるしい位置にいる。
サモアにこれだけ圧倒していたのだから、
4トライをあげたときの ボーナスポイントがほしかった。
なんていいだすのも「にわかファン」にありがちな特徴である。