2015年10月10日

『野宿野郎』のサイトに「会社案内のようなもの」のページができた

わたしがすきな『野宿野郎』のサイトに
「会社案内のようなもの」のページができた。
http://weblog.nojukuyaro.net/2015/10/post_542.html
3年まえに紙でつくったものを、このたびウェブ版にしたという。
わたしは「名刺のようなもの」がほしかったので、
そのとき「社員のようなもの」に応募した経歴をもつ。

軟弱なわたしは 野宿といえどもお風呂にはいろうと、
「銭湯主任」の肩がきを希望した。
しまねの吉田くんが鷹の爪団の「戦闘主任」なので、
それにかけたつもりだ。
「履歴書のようなもの」をおくり、
しばらくまったけど返事がこなかった。
そのうちどうでもいいような気になって
そのままほっておく。
今回だされた「入社案内」をよくよむと、
野宿面接に来れない方は、自主野宿をして小論文や作品(内容・形式は自由)にまとめていただき、履歴書とともに会社のようなものに送付してください。

とあった。意外ときびしい面もあるようだ。
履歴書をおくるだけでは
「社員のようなもの」に ならせてもらえないとわかった。

今回の会社案内には、
「会社のようなもの野宿野郎」の名刺をつくる
「名刺ジェネレーター」がついている。
空欄の項目をうめていき、
ファイルをダウンロードすればいい
(まず書類審査にとおってのパスワードが必要)。
厚めの紙に印刷して切ればそのまま名刺として使えますが、
コピー機などコピー用紙にしか印刷できない場合は、
糊(スプレー糊が最適)で画用紙などに貼ってから切ればよいでしょう。

のりで画用紙にはるなんて、貧乏くささのセンスがひかる。

会社案内の目次は以下のようになっている。
・PHILOSOPHYのようなもの
・VISIONのようなもの
・沿革(ほぼ、会社のようなもの以前)
・野宿野郎の社史のようなもの
・入社案内のようなもの

「のようなもの」はとてもべんりなことばで、
なんにでもこれをくっつけると
どうでもよさが8割がたアップする。

「PHILOSOPHYのようなもの」にある社是は、
「極力、働かない。」だ。
言葉のとおり、すすんでだらだらとし、だらだらとするとすることを愛し、だらだらとするじぶんを、他人を、よしとする。
とりあえずもう、極力、働かない(楽しいこと以外では)。

「なにもしない己を愛する」ともある。
「野宿野郎」はミニコミ誌『野宿野郎』の発行が
おもな業務内容にもかかわらず、
ここなんねんもあたらしい号をつくらないのは、
まさしく社是にある「極力、働かない。」が
大切にされているからだ。
ついあせったり反省したりしやすいけれど、
社長のかとうちあきさんにまよいはみられず、
しっかり社是をまもっている。

「VISIONのようなもの」をみると、
とりあえず、なんにもしない。
したいひとはする。
どちらでもよい。

とある。
これもまたすごい。
どうしてもひとのなまけぶりを目にすると イラつきやすいのに、
「どちらでもよい」と達観できるのは
「だらだらとするじぶんを、他人を、よしとする」からだ。

基本方針のすばらしさはみとめるものの、
では「社員のようなもの」になったら
なにがどうなるのだ、とふと疑問がわいてくる。
メリットなど、つまらぬことばはつかうまい。
しかし、銭湯主任としてみとめられたとして、
なにかわたしの日常がかわるだろうか。
「会社案内のようなもの」をまえに、
野宿野郎とわたしのこれからを、しばらくかんがえる。

posted by カルピス at 16:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | かとうちあき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする