「もう迷わない!ヤギと羊の鳴き声」がのっていた。
http://portal.nifty.com/kiji/130312159937_1.htm
ライターは、ヤギといえばとうぜん林雄司さんだ。
3月3日は耳の日ということで、この記事は
「ヤギと羊の鳴き声ヒアリング教室」
に参加した感想がまとめられている。
わたしも以前から、ヤギと羊のなき声がききわけられなかった。
ききわけられないからといって、とくにこまらないけれど、
なんとなくすっきりしないのはたしかだ。
そういえば、ほかにも
オットセイとセイウチのちがいがわからない。
こちらはなき声ではなく、
すがたをみてもわからないのだから、
解決をはかるべきは ほんとうはこちらがさきだ。
とはいえ 日常生活において
オットセイとセイウチのみわけがつかなくても
たいして問題はないし、そんなことをいうのなら、
セミクジラとミンククジラのちがいはどうなんだ、
というはなしになってしまう。
さらにいえば、芸能界は区別のつかないひとだらけだ。
こうしてかんがえだすと、なにごとにおいても、
区別をつけることに なにか意味はあるのか、
と根源的が疑問がわいてくる。
ちがいなんて、むしろわからないほうが
世界の平和につながりやすい。
はなしをもとにもどすと、
ヤギと羊のなき声には、よくきいてみると特徴があり、
あんがいかんたんに ききわけられる。
林さんはめでたく
両者のちがいが だいたいわかるようになった。
林さんのまとめは、
「得体のしれないスキルを身につけた」だ。
これからの人生で、ダイナマイトの赤と白の線をどっちを切るか的な意味でヤギか羊かを判断しなければならないことがあっても安心である。
例えば…急に氷河期がやってきて羊の毛が欲しくて、家畜を選ばなきゃいけなくなって、でも姿が見えなくて声だけで判断しなければならないとか…そんな無理がある状況でもOKだ!
つまり 身につけたからといって、ほとんど実用にならない。
履歴書の、特技の欄にかけるかどうかも微妙だろう。
わたしがもしかして遊牧民になり、
まっくらな夜に、
迷子になったヤギと羊をさがしにいくときには、
このスキルがいかせるかもしれない。
でも、よくかんがえてみれば、
ヤギにしても羊にしても、
迷子になった家畜は さがさなければならないのだから、
べつにききわけられなくても やっぱりこまらない。
こうしてみると、なにかをききわけるスキルは、
どんな場合においても まず役にたたないみたいだ。
役にたたない知識こそ教養かもしれないけれど、
かなり手ごたえのないスキルなのがわかった。