「50代からのアイドル入門」が連載されている。
http://www.webdoku.jp/column/ohmori/
アイドルは若者だけのものではない!中高年のためのアイドルの楽しみ方、教えます。がコンセプトだ。
アイドルについてまったく関心のないわたしは、
大森さんのアイドル愛に感心する。
たくさんの本をよみながら、
まだこれだけアイドルに熱中する余力があるのだ。
「余力」というのはまちがいかもしれない。
あまったエネルギーでアイドルをおっかけるのではなく、
アイドルあっての人生であり、優先順位などつけられない。
連載の18回目は握手会について。
サブタイトルは
「握手会にはいろんな人が来ます」と指原莉乃(HKT48)は言った。 ----ファースト・コンタクトへの長い道(後編)」わたしがしらないだけで、
握手会というたいへんな世界ができあがっていた。
これはなるほどたしかに「長い道」だ。
わたしにはまったくアウェイな世界だし、
内容がものすごく豊富なために、
ざっとよんだくらいでは かいてあることがなかなか理解できない。
ひさしぶりにworkflowyをつかって全体を整理してみる。
こういうときにworkflowyはとても役にたつ。
握手会などを「接触」ビジネスというらしい。
一大産業として市場ができあがっており、
たとえば握手会がCDマーケットをささえている。
大森さんの試算では、AKB48の場合 100万枚のうりあげが可能となる。
グループアイドルの人数がおおくなりがちな理由のひとつは、
この「接触」ビジネスに有利だからだ。
アイドルにとっても、人気の序列が
列のながさにはっきりあらわれるので手をぬけない。
握手会での対応が人気に直結するこわいイベントだ。
「握手会」に参加するためには
たいていの場合まずCDをかわなくてはならない。
そこに「握手券」というのがはいっているわけだけど、
だれと握手できるかまではきめられないから
たくさんのCDをかって確率をたかめることになる。
なぜ「握手会」というものがあるかというと、
もちろんおめあてのアイドルと
握手し、すこしおしゃべりもできるからだ。
おしゃべりのために時間がとってあるのではなく、
握手するついでに、ほんのすこしことばをかわすだけだけど、
それでも「推しメン」とはなせるのはすごいことらしい。
自分からもとめて握手会にでかけたのに、
いざ「推しメン」をまえにすると
プレッシャーからなにもいえなくなってしまうひともいる。
そんなひとのために
『AKB48握手会完全攻略ガチマニュアル』
『乃木坂46 握手会へ行こう! メッチャ攻略ブック』
などの対策本もだされているという。
まさに「ビジネス」としてすべてが市場となる。
この連載をよむと、
たしかにアイドルをめぐる状況がわかるけど、
でも、だからといってわたしが
アイドルへむかうかというと、まったくそんな気にはならない。
アイドルがすきなひとは、年齢や方法がうんぬんではなく、
ほっておいてもかってに「推しメン」命になるのではないか。
反対に、わたしみたいにその気がない人間は、
たのしむコツをおしえられてもまずうごかない。
アイドルをめぐるオタクたちのエネルギーに感心するばかりだ。
いちどだけ、つきそいとして
「モーニング娘。」のコンサートにでかけたことがある。
おっかけているらしい、地元民ではないオタクたちが、
ごく自然にうたっておどっている。
わたしには理解できないはげしい情熱をかんじた。
そんななかに、いまでは大森さんのような
中年のおっさんもまじっているのだろう。
まえは「かわったひとたち」として
そんなファンをみていたけれど、
いまではなんだか わたしのほうがずれている気になってくる。