2015年11月19日

Wカップ2次予選 カンボジアのさわやかさが印象にのこる

先日おこなわれたWカップアジア2次予選、
対カンボジア戦は めずらしい試合だった。
2-0でかったとはいえ
内容にはおおいに不満がのこる試合。
それでいて、全体としてはさわやかな印象がのこる。

プノンペンにあるオリンピックスタジアムは、
5万5000人のお客さんでにぎわった。
中東なんかだと、日本のプレーにはげしいブーイングをあびせたり、
ファインプレーも無視したりと、
アウェイ感いっぱいの試合になるところだけど、
カンボジアはまったくちがった。
スタンドからの声援が、すべてのプレーにむけられる。
自分の国の選手たちを応援しつつ、
日本の選手たちのプレーにも歓声をあげる。
サッカーをたのしんでいるのが、
テレビをみていてもつたわってくる。

試合がおわったとき、
2-0でかったにもかかわらず、
ハリルホジッチ監督はベンチにすわり
うなだれていた。
インタビューにこたえる岡崎も、
めずらしくいらだったようすをみせる。
それほどこの試合はおもったようにいかなかった。
チャンスをつくれないばかりか、
あわやというあぶないカウンターをなんどもあびる。
FIFAランキング183位のはるか格下が相手なのに(日本は50位)、
日本のふがいなさだけが目だつ。

なれない人工芝と、はじめてのボール(おもそうだった)に
日本の選手はやりにくそうだ。
でも、そんなことはアウェイで試合するからには
あたりまえの状況にすぎない。
カンボジア選手たちは、かちにこだわるというよりも、
いまの自分たちにできる精一杯のプレーをしようとしていた。
戦術がどうこうではなく、
サッカーをたのしんでいるのは
あきらかにカンボジアのほうだった。

はるか格下だと、相手をみくだしていた日本と、
日本をリスペクトしつつ、
自分たちのもち味をだしきったカンボジア。
Wカップをめざしながら
おもうように強化がすすまずに 欲求不満ぎみの日本は、
ひとり相撲をとっているみたいだ。
ゴチャゴチャと余計な情報にふりまわされ、
ひとりでりきみ、ひとりでずっこけている。
自分たちのたっている場所をみうしない、
不満ばかりをくちにする日本の選手たち。
カンボジアのサッカーを応援したくなった。

posted by カルピス at 12:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする