先日のクールジャパンは、
日本の夫婦への疑問をとりあげていた。
なぜキスをしないのか、と
なぜ夫がおこづかい制でやりくりしているか、の2点。
町でのインタビューによると、
わかい世代ほどキスに抵抗がない。
ちゃんと毎日してます、という夫婦もいた。
いっぽう、年配の夫婦になると、何十年もご無沙汰です、
というカップルがあたりまえだ。
ざっとインタビューをまとめると、
キスがごく自然な行為とはなっていないし、
そうなったほうがいいともおもわれていない。
キスだけでなく、スキンシップそのものが
日本人はなかなかオープンにできない。
意外だったのは、
ゲストとしてスタジオにきている外国人のおおくが
キスをしないと愛しているかどうかを
たしかめられない、といっていたことだ。
ことばでの「愛してる」だけではだめで、
ちゃんと行動(キス)がともなわないと
愛を表現したことにならないらしい。
わたしはもちろんキスをしている。ピピに。
わたしがピピにむける愛情表現をみれば、
外国人もかならず合格点をつけるだろう。
あつくハグをかわすし(ピピもしてくれる)、
ことばでもほめちぎっている。
日本にはキスの文化がさほどなじんでいないし、
愛=キスとは とらえていないので、
いっしょにすごす期間がながくなると
しょっちゅうキスなんかやってられるか、となる。
家ではまだしも、そとで、ひとまえでのキスとなると
ハードルはさらにたかく、
日本人であり、そこが日本であるかぎり
キスがあたりまえの愛情表現とはならないだろう。
親がやってないのだから、
その子どもたちがキスを当然の行為とするわけがなく、
日本でのキスがあたりまえになるには
いまからでも数世代かかる。
そもそもアジアの国々では 日本みたいに
ひとまえでキスをしないのがあたりまえだ。
どれだけ年月をかけても、おそらくキスは日本に根づかない。
おこづかい制については、
それぞれの家庭でいろんなかんがえ方があるだろうから、
いいとかわるいとかを いちがいにいえない。
500円でやりくりするのは
かなり自虐的な快感があるのかもしれない。
居酒屋でのインタビューでは、
もっとおこづかいをあげてくれ、なんて
こわくてとても奥さんにいえない、
という夫がなんにんもいた。
そういうフリをしているだけかもしれないけど、
奥さんをたてたほうが なにかとスムーズにまわるみたいだ。
わたしの家では それぞれがおなじ金額をだしあうやり方だ。
夫が失業しても、ルールはかわらない。
このままいくと、わたしのほうだけ
みじめな老後がまっている。