2015年12月06日

サンフレッチェ広島の優勝をよろこぶ

チャンピオンシップ2回戦。
まえの試合でアウェイゴール3点をあげた広島が優位、
といわれていたけれど、
試合がはじまるとそんなことは関係なくなる。
ガンバが圧倒的にせめつづけるうちに、
前半29分、今野のボレーシュートで 先取点をとってしまった。
こうなると、心理的に広島がむつかしくなってくる。
ガンバはうしなうものがないぶん、
まよいなくせめてくる。
あと1点いれたらガンバの逆転優勝という
おぜんだてがととのったようで いやなかんじだ。
広島は、このまま0-1でもかてるとはいえ、
試合にまけて優勝をきめるのはすっきりしない。
ガンバとしたら、ねがっていたとおりの試合展開だろう。

後半にはいっても、ガンバの攻勢がつづく。
両チームとも選手交代のカードをきり、
最後の総力戦をきめにかかる。
広島は第1戦とおなじように 浅野と柏をいれる。
ガンバは倉田とパトリックで、
それぞれ自分たちの得意のパターンにもちこもうとする。
スピードをいかした浅野のせめあがりがここちいい。
柏のクロスにとびこんだ浅野が頭であわせ、同点。
それまではいらなかったのが不思議なほど、
きれいにカウンターがきまった。

けっきょく試合は1-1のひきわけでおわり、
第1回戦の結果とあわせ、広島の優勝がきまった。
チャンピオンシップというとりきめを理解しつつも、
年間1位の広島が、3位のガンバに優勝をゆずっては、
気もちがおさまらないところだった。

森保監督へのインタビューでは、
「みなさん、広島のみなさん、
 優勝おめでとうございます」と、
あのうち気そうなひとが声をはりあげて
よろこびをつたえている。
サポーターに感謝のことばをのべることはあっても、
こうやってサポーターを中心にすえたコメントは
なかなかいえない。
この監督は、ずっとサポーター、とりわけ広島のファンを
大切にしてきたのだ。

後半戦がはじまるまえに、
佐藤寿人選手が笑顔で選手たちと
握手をかわしている場面がうつった。
相手はガンバのひかえの選手たちだ。
試合のとちゅうで ふつうそんな握手はしない。
でも、ガンバの選手たちも 笑顔をみせてくれた。
佐藤選手のフェアプレーはいつみても気もちがいいし、
気くばりをかかさない。
選手たちがエキサイトしたときには
かならずあいだにはいってまるくおさめようとする。

キャプテンの青山選手は、
優勝がきまった瞬間になきだした。
ガッツポーズというよりも、
我慢しきれず涙がこぼれたというなきかただ。
このひともインタビューでは
サポーターへの感謝をくちにしている。
くちさきでは なんとでもいえるけど、
青山選手のコメントは、ほんとうにサポーターと
よろこびをわかちあっていた。

第2ステージ、年間かち点、そしてチャンピオンシップと、
広島の安定したつよさが印象にのこる。
優勝するべきチームが、
実力どおりに優勝したことをよろこびたい。
わたしは広島のサポーターではないし、
ガンバのスタイルや選手たちがすきなのに、
広島というチームをみていると、応援したくなってくる。
広島のみなさん、おめでとうございます。

posted by カルピス at 16:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする