2016年01月25日

マイナス4℃の真冬日に あっけなくまけた

きのうはとてもさむ日となった。
最高気温でさえ氷点下となる 真冬日だったそうだ。
ひるまでもマイナス4℃を
道路わきにある温度計がしめしていた。
マイナス4℃という表示をはじめてみる。
つよい寒波が上空にいすわることから、
予想されていたとはいえ、さすがにさむい。
利用者のおでかけにつきそう仕事があったので、
発想をかえてたのしむしかないと、
用意できる最大限の防寒着をきこみ、
ホッカイロを5つ あちこちにつけて さむさをむかえた。

でも、マイナス4℃は これまでのさむさと質がちがい、
ガツンとぶつかって、問答無用でからだにはいりこむ。
いちどさむさにあたっただけで、いっぺんに気もちがへしゃげ
たのしむような余裕はなくなった。
さむい地域のひとからすれば、
たかがマイナス4℃でおおげさな、とおもうだろうけど、
わたしの実感としては、寒波おそるべし、だった。

さむくなると、女性たちのファッションがちがってくる。
色気よりも とにかく防寒、という意識になるようで、
あたたかさを全面にもとめたファッションで身をかためている。
おじさんがはくような長靴のひともいる。
とにかくさむいので、おしゃれどころじゃないのだ。
なりふりかまわず さむさとたたかうようすが
かえってかわいくみえるから、色気にもいろいろある。
それに、何十年ぶりのさむさという状況は、
非常事態として ひとびとの連帯感をうみだしやすい。
町をあるいていて、いつもよりもなごやかな空気をかんじるし、
職場も妙な高揚感につつまれる。
たまにくる寒波は、そうわるいことばかりではない。

さむさがきびしくなると、
『大草原の小さな家』シリーズにおさめられている
『長い冬』をおもいだすようにしている。

ある年の冬、インガルス一家がすむ町は、
マイナス20℃のきびしいさむさが7ヶ月もつづく
異常な「長い冬」におそわれる。
食糧や燃料がとぼしくなり、
家のなかでも氷点下のさむさにこごえ、
町のひとびとは ギリギリの状態においこまれる。
先のみえない生活は希望をもちにくく、
きびしく単調な日課のはてしないくりかえしに、
ローラはしだいに放心状態となっていく。
胸がしめつけられるようなつらい冬を
インガルス一家とともに体験するような すぐれた一冊だ。

ローラたちが体験した そんな「長い冬」にくらべると、
マイナス4℃のさむさなんて、ピクニックみたいにおもえる。
さむさが峠をこえたので、またつよ気の意識がもどってきた。
わたしは、わりにこりないタイプみたいだ。

posted by カルピス at 22:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする