「iPad と FileMaker を利用した業務システム作成体験セミナー」
に参加する。
しりあいがこのセミナーをおしえてくれたとき、
わたし程度のレベルで 内容についていけるかどうか心配した。
プログラミングの知識がないし、
ひごろファイルメーカーをつかっているといっても、
ちょっとこみいったスクリプトになると おてあげだ。
講師の方が、はじまりの挨拶で
「専用の言語をつかわなくても
プログラミングできるのがファイルメーカーの特徴で、
それでいてユーザーのもとめる環境を自由につくれるソフトです」、
と説明される。
わたしのレベルでも大丈夫のようだ。
ファイルメーカーのセミナーが、
島根県で開催されるのは はじめてということで、参加者は19名。
半数は ファイルメーカーをさわったことがないひとだった。
スーツをきたおじさんがおおい。
このセミナーでは、表題どおりiPadとファイルメーカーをつかって
自分たちの仕事にいかせるシステムつくりを体験する。
4時間ほどのセミナーなので、きょうのところは入門編だ。
ファイルメーカーの自由さと便利さをしり、
どんなことができるかの体験を目的としている。
わたしのとなりの席にすわったひとは、病院の放射線科で
ファイルメーカーによるシステムをつかっているという。
iPadを病院のそとにもってでて、
現場で入力できるようにしたい、といっておられた。
セミナーがはじまるまえに、野菜市場と道路管理の会社の例が
5分ほどの映像で紹介される。
パソコンをさわったことがなくても
iPadなら簡単にあつかえるし、
管理するひとも、現場からのデーターを
一括してあつかえるようになり、
時間が大幅に省力化されたという。
パソコンのファイルメーカーでシステムをくみあげ、
iPadやiPhoneといったデバイスは、
無料のアプリでかんたんにデーターを入力できる。
わたしは、介護事業所でつける記録に
こうしたシステムがとりいれられたらとおもい
このセミナーに参加した。
いちにちの活動のようすを保護者にしらせるときに、
いまは紙にかいた記録でわたしている。
事業所には、カーボン紙で複写したものを保存する。
記録をかくのは 手間をとられるわりに
それをデーターとしていかしにくく、
なにかいいシステムがほしいところだ。
パソコンやiPadで入力するには時間がかかるし、
だれもがすばやく・かんたんに、というわけにいかない。
シリーによる音声入力は ひとつの可能性だけど、
声をふきこむときの環境と、文字変換の確実性をかんがえると
どこまで実用になるかはわからない。
老人介護の事業所をいれると、
日本にはものすごい数の介護事業所があるわけで、
どんなシステムが有効かは こたえがでていそうななのに、
いまだにそれぞれの事業所が個別に工夫している。
保護者への記録は、連絡用とわりきっているのだろうか。
データーとして いかせる記録をつけるのは
意外とむつかしい。
事業所で 記録のつけ方を検討するグループをたちあげて、
自分たちの要求をみたす記録を かんがえたらどうだろうか。
日々の介護は、支援目標にそっておこなわれるので、
記録はおのずと目標にちかづけるために必要な項目となる。
テキスト情報がデーターにしにくければ、
保護者むけとわりきってもいいかもしれない。
最初は不十分でも、とにかくあたらしい記録方法をスタートさせて、
あとから定期的にみなおしをかさねていく。
自分たちにあった記録のシステムをつくりあげる体験は、
職員の研修としてもおもしろそうだ。
紙にかいてわたすだけでは、あまりにももったいない。