林雄司さんのブログに「No Phone」が紹介されている。
http://yaginome.jp/?p=807
「ノーフォン」。
iPhone型の、ただの板だ。
スマホに依存症ぎみのひとにむけて「開発」された
にせものの電話である。
セットには、ちゃんとマニュアルもはいっているそうだ。
マニュアルをみると、
「No Phone」の図にそって、
ボタンやスイッチが「ない」と
ひとつひとつ説明してある。
板なのだからあたりまえで、
ふつうのスマホについている機能が なにもない。
だからこそ、依存症への効果がみこまれるわけだ。
NO CAMERA
NO BUTTONS
NO SCREEN
NO BATTERYで、
もちろん
NO MUSICに
NO PHONEだ。
ただの板にすぎず、家電屋さんに見本としておいてある
なんちゃって「IPhone」や「IPod」よりも
もっと「機能」がかぎられている。
「iPhone」に似せようというつもりはさらさらない。
冗談を「商品」にしたわけだけれど、
世界じゅうのすくなからぬひとが、
この「No Phone」を注文したのではないか。
まったく、なにごともアイデアしだいだ。
もしわたしが「No Phone」をおもいついていたら
おおもうけ できたのにと 残念におもう。
ただの板なのに、りっぱなマニュアルをつけ、
それらしい箱にいれるのをおもいついた「開発者」は、
もっともらしく工夫をこらしているあいだ、
おかしくてたまらなかったのでは。
こんな「商品」も わざわざ外国から すかさずとりよせる、
林さんの目くばりに感心した。