田んぼにものおき小屋があったら便利なので、
むすこに小屋づくりを丸なげした。
わたしが車にのらない日は、
むすこがつかってもいいかわりとして、
むすこが小屋をつくる、というとりひきだ。
わたしは楽だし、免許とりたてのむすこは
運転の練習ができる。
すばらしいアイデアだとおもったけど、
丸なげはやりすぎだった。
先週の水曜日に材料をかって田んぼにおいてきた。
あとはよろしく〜!とむすこにまかせたものの、
いちど田んぼにいったきり、
小屋づくりにとりくんだ気配がない。
どうも、どこから手をつけていいか
よくわからないみたいだ。
わたしだってよくわからないから
丸なげしたのだけど、
あまりにもそれは無責任すぎたようで、
むすことしては、小屋づくりをすすめられない無力感に
ひとしれずなやんでいたようだ。
なにかわたしにきりだしたいようすがあり、
にぶいわたしも ようなくむすこの「なやみ」に気づき、
いっしょに仕事をすすめたほうがいいと
きょうはふたりで田んぼにむかった。
やってみると、これはたしかにやっかいだ。
インパクトがないので、金づちでクギを材木にうちつけるのだけど、
おおきなクギをうちこむのはあんがいむつかしく、
とちゅうでまがったり、材木がわれたりする。
そもそも ひとりでは 木をささえながらクギをうてない。
おおくの作業は ふたりいないと うまくいかないのがわかった。
だれがこんな仕事をひとりでやれ、なんていったんだ。
職場でも、わかい職員になにか仕事をまかせるのは、
いい体験になるけれど、丸なげはよくない。
進行状況に目をくばり、必要におうじてアドバイスもいれないと、
まかされたほうは はじめてなので
どううごいていいかとまどっていることがおおい。
さいしょはスモールステップから、というのが
なにごとにおいても原則となる。
小屋づくりは、コンパネのひろさしかなく(180×90)
メジャーでおおざっぱに線をひくていどの やっつけ仕事なので、
だれにでもできるとおもいこんでいた。
おおざっぱなくみたてでも、
クギと金づちをつかっての大工仕事は 意外とたいへんだ。
DIYなどは、素人でもできるように
つかいやすい道具(インパクトなど)にたよっている。
お金をけちると、それだけ手間が必要になる。
きょうのところで、だいたいのわくぐみがおわった。
あとは屋根に垂木をつけ、そこに波板をはればできあがりだ。
ちょっとはなれたとこからみると、
あちこちにゆがんでいるのがわかる。
柱が土台にしっかりつけられていないので、
ぐらつきがひどく、まったく自立していない。
このままほっておいては、
つぎにきたときはこわれていそうなので、
野地板を地面につっかえとなるよう 仮どめしておいた。
材木どおしを固定する いろんなかたちの金具がうれているので、
つなぎの部分は ゴテゴテにうちつけて補強しよう。
それでもだめならロープをつけて ちかくの木にむすぶ覚悟だ。
みばえはどうでもいいから、
とにかく雨がもらず、ぐらつかない小屋にしあげよう。
21日(祝日)はお天気の予報なので、
その日の完成をめざしている。
ひとつのプロジェクトをやりとげた達成感に、
むすこも安心して広島へいけるだろう。