自然農法による米づくりをかかげており、
たがやしたり、しろかきをせずに
なによりも 田うえをしないで
田んぼにお米の種(種もみ)をまく。
きょねんは はじめてのこころみだったので、
たった18キロのお米しかとれなかった。
2年目のことしは、その5倍の100キロくらいほしい
(おおざっぱな目標、というか ねがい)。
きょうは一年のスタートととなる種まきだ。
田んぼに種もみを直接まくと、
鳥や虫にたべられてしまうので、
土と種もみをまぜて団子をつくり、
それを田んぼにまく(この方法を「じかまき」とよぶ)。
田んぼの土に種もみ5キロをまぜあわせる。
おおざっぱにまぜたところで、ほそいヒモをつくるように、
両方の手のひらでよりあわせる。
でも、おもうようにほそくなってくれない。
とてもヒモとはよべないほどふとい。
なんだかうんこみたい。
うんこがあのような形をしているのは、
わたしがいまあつかっている粘土と、
うんこの水分がほぼおなじだからではないか。
腸が、手のひらでよりあわせるようなうごきを
うんこにくわえると、ああいう形の作品が
からだのそとにおしだされる。
ブルーシート一面に、うんこ(みたいな形)のかたまりがならぶ。
そのまま4時間ほど外にだしたままほしておくと、
土団子はだいぶかわいていてくる。
それを手でポキポキおり、おおきめのサイコロみたいなのをつくる。
ぜんぶでバケツ4杯ちょっとの量になった。

きょねんの記録をみると、
土団子を5月10日にまいているので、
ことしは10日もはやい。
計算のうえはやくしたのではなく、
天気予報をみると、連休にお天気がつづかないようなので、
おもいきってきょうまいてしまった。
きょねんはほんの15分でまきおえ、
非常にこころもとない種まきだったのをおもいだす。
ことしは、種もみの量を倍の5キロにしたので、
きょねんにくらべると、まだ種まきらしかった。
草だらけの田んぼから、たくさんの芽がそだってほしい。
連休ちゅうに田うえをおえようと、
よその田んぼでは トラクターによるあらおこしや
しろかきがはじまった。
田うえは、秋におこなう稲かりとならんで、
米つくりにおける 山場のひとつになっている。
わたしは、土をたがやさず、
田うえもしていないので、
たった4時間で その山をこえたことになる。
きょねんの経験をいかし、
できるだけ手をくわえない米づくりにとりくみたい。