冬のアラスカを 犬ぞりではしるレース、
ユーコンクエストが、NHK-BSでとりあげられた。
日本人女性の本多有香さんに焦点をあて、
彼女と犬たちによるレースのようすを紹介している。
1600キロという距離を、本多さんと犬たちは、
10日かけてはしりきった。
本多さん(43歳)は 犬ぞりに魅せられて、
18年まえにカナダへうつりすんでいる。
http://www.e-nikka.ca/Contents/150101/topics_01.php
いまは26頭の犬とともに、
電気と水のないキャビンでくらしているそうだ。
冬は犬ぞりレースにでるため、夏しかはたらけないので
お金がたりたためしがないです、と
本多さんはわらってはなす。
本多さんはいつも笑顔をたやさない。
ほほえみをうかべながらレースのスタートにのぞみ、
おなじほほえみがゴールでもみられた。
ゴールすると、本多さんはまず
一頭ずつ犬たちの頭をなで、労をねぎらう。
スタートをまちきれず、
その場でほえ、ジャンプする犬たち。
いちにちのはしりをおえ、
本多さんにくつしたをぬがせてもらう犬たち。
頭をなでられると、だいすきなひとにからだをさわられてよろこぶ
信頼しきった犬たちのようす。
できるだけたくさんの、健康な状態の犬たちとゴールするのが
本多さんのねがいだ。
犬の調子がわるくなると、
そりのスピードよりも、犬の体調を優先させて、
本多さんは犬をそりからはずす。
犬ごやにつれていかれる犬たちの、
もうしわけなさそうな表情に胸があつくなる。
4頭をそりからはずしたので、
1600キロをはしりおえ、ゴールしたときは10頭になっていた。
番組が紹介する 犬ぞりレースのようすは
うつくしい映像とともに、非常に興味ぶかかったけれど、
なによりも本多さんの魅力に わたしはまいってしまった。
あんなすてきな笑顔をうかべられるひとは そういない。
彼女がやってきたたくさんの挑戦をおもうと、
わたしがかかえている問題など、
とるにたらないものにおもえて ちからがぬけた。
とてもおおきなスケールで生きているひとだ。
犬がすき。
犬といっしょにはしるのがすき。
これからも犬といっしょに成長していきたいという本多さん。
すてきなひと、すてきな番組だった。