2016年04月22日

よごれおちよりも、まず安全性

11歳の小学生が、朝日新聞の投書欄に
「洗ざいのテレビCMに疑問」という記事をよせている。
私は台所洗ざいのテレビCMに疑問を持っています。ベットリ付いた油汚れにそのまま洗ざいを使って洗い、直接、排水こうに流しています。排水こうに汚れた水を流すと川が汚れてしまいます。

この小学生は、洗剤の安全性について
指摘しているわけではないけれど、
できるだけ洗剤を川にながさないほうがいい、という意味において
わたしもおなじかんがえだ。
CMは、効果的なよごれおちについて強調しながらも、
洗剤が川や海のいきものにとって安全とはいってくれない。
きれいな女性がにっこりわらって
あぶらよごれに洗剤をつけるCMをみると、
わたしはいつもつっこみをいる。
魔法みたいにお皿がきれいになって、
あなたはいいかもしれないけど、
その洗剤がながされる川や海はどうなんだ?
下水が合理的に処理してくれる、あるいは
安全性について気をくばってつくっていると、
洗剤会社はこたえるかもしれないけど、
にわかには信用できない。

オーストラリアでは、洗剤で食器をあらったあと、
アワをゆすがないで そのままつかうと きいたことがある。
水が貴重だから そうやってたいせつにつかうわけで、
あえて洗剤をお皿についたままのこすのだから、
口にしても害のないものをえらぶのではないか。

まえの職場いるとき、廃油せっけんをつくるのが
わたしの仕事だった。
テンプラなどにつかった油をもらってきて、
苛性ソーダとまぜてかきまわせば、
かんたんにせっけんができる。
リサイクルにつながるし、なによりも安全なのが気もちよかった。
子どもやネコがあやまって そのせっけんのついた水を口にいれても
からだに害がないとしっているので、あわてなくてすむ。
台所でつかうものは、とくに安全がだいじだ。
CMの洗剤は、よごれおちだけでなく、
いかにその製品が安全かについて はなしてくれないだろうか。

投書をよせた小学生は、洗剤をつかう量をへらすために、
お皿のよごれを まずふるい布でふいてから あらうのだそうだ。
わたしもそうしているし、そのあとにあついお湯をかけると、
たいていのよごれがおちる。
50をすぎたおやじがそんな記事をかいても、
だれもよんでくれないだろうから、
この小学生みたいな投書をどんどんとりあげてもらいたい。

posted by カルピス at 22:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする