セパレートのウェアは、水着みたいに露出度がたかい。
このごろはみなれてきたけど、そういえばなぜ彼女たちは
こうしたウェアではしるようになったのだろう。
なにもしらべずにかくけど、きっとただの流行だ。
まわりの選手がつけているから、自分もそれにしているだけ。
どの競技でも、ウェアは流行によってえらばれているのだから、
女子陸上の選手がわるいといっているのではない。
はやくてかっこいい選手が
セパレートのウェアではしっていたら、
だれだってマネがしたくなるだろう。
それでもなお、ある日 彼女たちが
自分のかっこうに気づいたらとおもうと ひやひやする。
意味もなく、ほとんど水着みたいなかっこうで
自分が競技場にたっているのを、
彼女たちはしらないのではないか。
まわりがみんなやっているから はずかしくないですよと、
うまくのせられているのではないか。
だれがこうしたウェアをしかけたのだろう。
ビーチボールバレーでは、女子選手のウェアが、
ブリーフはぴったりしたもので、
裾は左右が上向きにカットされ、
サイドは7センチ以下とする
という国際規程によって厳密にきめらられている。
7センチ以上のふとさがあっても、
競技にさしさわりはないとおもうけど、
露出度をたかめたいだれかが
ルールとして7センチ以下にきめたのだ。
ずいぶんひどいとりきめだとおもうけど、
ルールなのだからしかたがない。
ビーチボールバレーの選手は、ルールにのっとり
露出度のたかいビキニをきているのであり、
自分からセパレートのウェアをえらぶ
女子陸上の選手とはちがう。
ちがうけど、結果がおなじなのがおもしろい。
いっぽうはルールでしばり、
もういっぽうは自分たちの判断でえらびながら、
どちらも露出度がたかいのはなぜか。