目黒考二さんが椎名誠さんの本を出版順によみ、
感想や疑問点を 椎名さんにちょくせつぶつけるコンテンツがある
(「椎名誠の仕事」)。
毎週月曜日に更新され、数年かけて
ようやく2012年の12月に出版された
『ソーメンと世界遺産』(ナマコのからえばり8)まできた。
http://www.shiina-tabi-bungakukan.com/bungakukan/archives/10647
ふたりの会話は、書評といってはあまりにも世間ばなしで、
この回も 目黒さんが寝袋カバーのことを
しつこく椎名さんにたずねている。
そして、寝袋カバーにつづいてスマホが話題となった。
目黒 この本にスマホを買ったと出てきて驚いた。
いまでも使っているの?
椎名 いや、使っていない。
目黒 どうして買ったの?
椎名 どうしてかなあ。お前、スマホ?
目黒 いや、ガラケー。おれの競馬友達、全員ガラケーだよ。
椎名 十分だよな。
わたしには、おふたりの気もちがよくわかる。
まったく「十分だよな」というしかない。
これはもう、世代間格差がそのままあらわれている いい例だ。
20代のひとは、90%がスマホをつかい、
50代では50%と、だんだんもっている割合がさがってくる。
椎名さんと目黒さんとも、70前後なので、
「おれの競馬友達、全員ガラケーだよ」もあたりまえの感想だろう。
先月スマホをかったわたしは、
予想どおり ほとんど電話としてしかつかわない。
2ギガのデーター量の契約でありながら、
5月にはいっての半月で、わずか46.52MBしかつかわなかった。
2ギガの約40分の1なのだから、
目黒さんと椎名さんのやりとり
「どうして買ったの?」
「どうしてかなあ」
は、まさしくわたしにも関係する謎だ。
自分のことながら わけがわからない。
目黒さんはスマホなんてかんがえてもみなかったようだし、
椎名さんはあっさりスマホからガラケーにもどしている。
50代のわたしは、
「どうして買ったの?」
「どうしてかなあ」
を いまだにくりかえしている。