2016年08月03日

いい薬はやすい

胃がんになったとき、薬についていろいろしらべた。
胃がんには、よくきく抗癌剤がないと
たいていの本・ネットにかいてある(すくなくとも当時は)。
それでも病院の先生は、念のため、みたいに
抗癌剤を処方したがる。
まっ黒な薬をみただけで気もちわるくなったので、
1,2回のんだだけでやめた。

薬についての記述で印象にのこったのは、
「いい薬はやすい」という達観だ。
だれの、どんな本だかわすれたけど、
大切なかんがえ方だとおもう。
1錠が何千円もする薬にお金をはらうよりも、
たかい薬にいいものはないとわりきったほうが
やすらかに生きられる(死ねる)。

ジェネリックだからやすい、という意味だけでなく、
やすい薬は それだけ時間と経験をつみかさねており、
いわゆる「こなれてきた」実力があって、効果が期待できる。
いっぽう、たかい薬にはそれなりのウラがある場合がおおく、
たかいからといって、かならずしも効果があるとはかぎらない。

じっさいに、命とひきかえるようにして
たかい薬をのんでいる患者さんもいるわけで、
どんな薬にたよるかは、
ひとそれぞれのかんがえ方しだいだ。
もしわたしが ものすごくたかい薬をのみなさい、といわれたら
それよりも さいごの◯◯日をたのしむために、
どこかへ旅行にいったり、おいしいものをたべたりして、
おもいでづくりにお金をかけたい。

薬以外でも、特殊なサプリメントや民間療法に
たかいお金をはらうつもりもない。
できるだけやすい薬をさがし、
やすさこそが実力をあらわすとしんじ、
やすい薬がなければ それまでの人生だった、とわりきたい。

ほかのことにも「いい薬はやすい」は適応できる。
すべてにおいて、いいものはやすい。
たかいものにはウラがある。
たとえば、数万円もする高級品のシューズは
どこかおかしいのだ
たかい料金設定のウラには、
どこかへんなからくるがあるとかんがえる。
できるだけ薬はのまないで、
のむとしたら、やすい薬と心中するのがわたしの基本方針だ。

posted by カルピス at 22:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする