2016年08月04日

アメリカ以外の国にとっては、トランプ氏も「あり」

アメリカの大統領選挙の候補者である
トランプ氏に話題があつまっている。
まともな政策がなく、ただ「敵」をこきおろすだけの人物が
とうとう共和党を代表する候補となった。
あんなめちゃくちゃな候補者が、
よくまあ大統領選挙にいきのこったものだ。
わたしはアメリカという国の
わけのわからなさにおどろいている。

なぜトランプ氏がえらばれたのかを、いろんなひとが分析し、
トランプ氏が票をのばした背景を説明している。
良識あるひとは、だれもがトランプの言動に
マユをひそめていながらも、
トランプ氏の人気はあいかわらずたかい。
もしトランプ氏が本選挙で大統領にえらばれたら、
「おわりのはじまり」みたいで
アメリカのひとにとってあまりいい選択ではないようにおもう。

ただ、ではほかの国にとってどうかをかんがえると、
クリントン氏のほうがいいのかは、
かんたんにはいえないのではないか。
たとえば沖縄のひとにとって、
いくら米軍基地をなくせと日本政府やアメリカにもとめても、
これまでまったく相手にされなかったけど、
トランプ氏にかわったら 日本は自分で自分の国をまもれと
いいだすかもしれない。
あらゆる面で世界につよい影響力をおよぼしてきたアメリカを、
だれもがありがたくおもっているわけではなく、
そんなひとたちにとって、
クリントン氏がえらばれるより、
トランプ氏のほうが はるかに変化を期待できる。
トランプ氏が 核ミサイルの発射ボタンをおしたりしないかが
いちばん心配なところで、
それさえなければアメリカの没落は(ときめてかかるのは失礼だけど)
ほかの国にとって そうわるくないようにおもえる。

わたしは経済や政治について ほとんどなにもしらず、
アメリカでおこる変化が 世界にどんな影響をおよぼすか
まったくわかっていない。
ただ、現状に満足していない おおくのひとにとって、
これまでもっともらしい顔で
国や世界をあやつってきた政治家よりも、
トランプ氏をえらびたくなる気もちは理解できる。
あまりにも反知性的で、マイノリティへの差別を
公然と口にするトランプ氏だけど、
アメリカのやり方や、いまの世界のしくみに
我慢できないひとたちには、
クリントン氏がえらばれるよりも、
トランプ氏のほうが まだましかもしれない。

まさかわたしがトランプ氏を支持したくなるとは
自分でもおどろいているけれど、
自分たちの土地でありながら、自分たちできめられない
沖縄のひとたちのいかりをみると、
アメリカの主流派がつづくのを
なにも わたしがのぞまなくてもいいとおもった。
トランプ氏みたいに高圧的で
つよいアメリカを、なんていうひとはだいきらいだけど、
クリントン氏がえらばれても きっとなにもかわらない
という意味において、
トランプ氏のほうが、まだましな選択となる。
それにしても、アメリカには、
もっとまともな候補者がいなかったのか。

posted by カルピス at 22:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする