2016年08月24日

『シン・ゴジラ』 「観たぞ」風、にわかファンの印象報告

『シン・ゴジラ』(庵野秀明:監督・2016年・日本)

映像に圧倒された。
「観たぞ リオオリンピック!」みたいに、
にわかファンがみてかんじたことを、
そのまま報告するしかない。
以下、ネタバレ。

・緊急会議のむなしさ。
 はなすことばにスピードはあるけど、
 けっきょくなにもきめられない。
・はじめに姿をみせた「巨大不明生物」は、ゴジラじゃなかった。
 えっ?この映画はゴジラ以外にも怪獣がでるの?
・命令をくだすのに、いちいち首相に最終確認をせまる。
 日本だなーと身につまされる。
・ありえない現実をまえにすると、機能しなくなる日本社会。
・もともと海のいきものなので、
 地上にあがると おもすぎる体重をもてあます「巨大不明生物」。
 グニャグニャぶりがリアルだ。
・「巨大不明生物」は、ただ都内をはったり あるいたりしただけ。
 それでも日本は膨大な被害をうける。
・たちあがった「巨大不明生物」。
 これはナウシカにでてくる巨神兵だ。
 まだからだができあがってない。成長しつづけている。
・子どものように、イノセントな表情の「巨大不明生物」。
・ここらあたりで、ようやく「巨大不明生物」を
 ゴジラとよぶと、政府がきめる。
・いったん海にひきあげ、なんにちかあとに再上陸したゴジラは、
 2倍以上におおきくなっている。「巨大不明生物」ではなく、
 いまや ほんもののゴジラだ。
・ビルがたおれるようすがなまなましい。どうやって撮影したのか。
・自衛隊がゴジラに攻撃をしかける。
 日本の軍事力を披露するかのような一連の攻撃。
 戦車の性能も紹介される。軍需産業のCMみたいだ。
・大量のけむりを口からだしたあと、ついに火をはくゴジラ。
・米軍の攻撃にも、背びれから光線をだして迎撃するゴジラ。
 本能的に攻撃から身をまもるちからがある。
・めちゃくちゃつよいゴジラ。
 口からだす光線のきれあじがすごい。
 ビルをすぱっときりさいてしまう。
・アメリカによる核兵器の使用が決定され、
 360万人が疎開する。360万人!
・「わが国の最大のちからはこの現場」
 というセリフに庵野監督のおもいをみる。
・血液凝固剤を建設重機でゴジラの口にながしこむ。
 特殊なうごきができる重機は 日本のとくい技だ。

さすがに メモをられつするだけでは、
なんのことかわからない。
「ほぼ日」の永田さんみたいに、
じょうずに交通整理をしてくれるひとがいたら、
これはこれで、リアルな「にわかファン」の声のはずだけど。
どうやって撮影したのだろうと、ずっと感心しつづけていた。

映画の前半では、日本はだめだなーとがっくりした。
でも ねばりづよく交渉にあたったり、
責任をもって指示をだせる、
すぐれた人材もそだっている。
日本のいいところと 残念なところを、
じょうずにかきわけた作品だ。

予告映画で、『鷹の爪8』がながれた。
ファンとしてみても、かなり問題のある画質だ。
「クソアニメと呼ばれて10年」と、
いわれてもしかたのないヘタクソさだった。
あの予告編では、みることが
かえってマイナスにはたらくのではないか。
わたしほどのファンでも、
お金をだしてまでみるのを ためらってしまう。

posted by カルピス at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする