2016年08月25日

「夜の儀式」いちにちのおわりを しあわせなおもいでに

まとまって自由につかえる時間は
やすみの日でもほとんどない。
平日はなおさらで、
朝おきたら、夜ねるまでのほとんどの時間、
やらなければならない日課を こなしているだけだ。
それだけに、ねるまえのささやかなすきま時間を
ていねいにすごす儀式がたいせつとなる。
いくつかの日課をからめ、神聖な時間として ていねいにすごす。
その日いちにちを しあわせなおもいでにかえておきたい。
わたしの場合は3つの日課からなりたっている。

・30分ほどの半身浴
・寝酒(いまはとくにジン・トニック)
・寝酒をのみながらの読書

お風呂では、ちいさなイスを湯船にもちこんで、
フタにバスタオルをしき、半身浴をしながら本をよむ。
お風呂という場が、本をえらぶかとおもっていたけど、
やっているうちに、どんな本でもよめるのがわかってきた。
エッセイだけでなく、小説でも、旅行記でも、
ベッドでよむのとおなじ本をもちこめばいい。
夏だからといってシャワーだけですませずに、
半身浴で汗をしっかりかくとさっぱりする。
冬の半身浴は、もちろんからだをシンからあたためる。

寝酒も重要だ。
わたしはとくに酒のみではないけれど、
儀式として ほとんど毎日かかさずベッドにお酒をもちこむ。
いまはなんといってもジン・トニックで、
糸井重里さんの影響もあり、このごろはロックアイスをつかい、
ますます儀式のスタイルが洗練されてきた。
ジンもグラスも冷凍庫でひやしておく。
儀式には、こみいった手つづきによる
ていねいな準備がかかせない。

寝酒とともによむ本は、よっぱらってもかまわないように、
まえによんだことのある やわらかめの本がおおい。
いまよんでいるのは『東南アジア紀行』(梅棹忠夫)。
梅棹さんを隊長とするグループが、
タイ・カンボジア・ベトナム・ラオスを舞台に、
ジープをもちこんでの探検をおこなった記録だ。
1957年と、わたしが生まれるまえにおこなわれた探検なのに、
なんどよんでもひきこまれる。

あつい夏がわたしはにが手だけど、
毎晩の儀式によるしあわせな時間によって、
ことしの夏をなんとかしのいでいる。

posted by カルピス at 22:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする