秋といえばわたしにとってサンマとクリの季節だ。
何日かまえの天声人語で、
かったサンマが298円もしたと とりあげていた。
たしかに、スーパーでみかけるサンマには、
2匹で500円以上と、しんじられない値段がついている。
これではとても気やすくたべられない。
天声人語によると、中国やほかのアジアの国でも
サンマをたべるようになってきた、という。
世界じゅうのひとがサンマをたべだしたら、
値段があがるのはしかたがない。
いまの時代は、すべてを世界規模で競争しなければならない。
70億人が生きているのだし、
経済力のある中国がかいしめにはしると、
これまでに世界が経験してこなかった状況になり、
たちまちほかの国に影響がでる。
水や空気だって、そのうち
いまみたいには 手にはいらなくなるのではないか。
きょう業務用スーパーにいくと、
サンマが1匹80円でうっていた。
おおいそぎで 夕ごはん用に4匹を袋にいれる。
おおきさとか新鮮さはともかくとして、
とにかく80円にひかれた。
近所のスーパーでもあんがいやすい値段でうっていた。
どこかの港で大量にみずあげされたのだろうか。
シーズンになると あたりまえのように
1匹100円でたべていたのが、いまではむかしばなしみたいだ。
かったサンマは30センチ弱のおおきさで、
あまりあぶらがのっていない。
あぶらをしかずにフライパンでやいたら、
皮が鍋にくっついてしまった。
たべてみると たしかにサンマとはいえ、
秋のサンマとしては いまひとつものたりない。
1匹たべたらお腹がいっぱいになるような、
おおきくてあぶらにのったサンマは、
だんだんと伝説的な貴重品になるのかもしれない。
ずいぶんまえからイワシが高級魚となり、
きょねんくらいからウナギがおかしくなり、
こんどはサンマまでがとおくへいこうとしている。