2016年09月22日

『貧乏人の逆襲!』共感しつつも実践できそうにない

『貧乏人の逆襲』(松本哉・筑摩書房)
この本では、「勝ち組」を目指して奴隷のようにくだらないことをして生きていかなくても、勝手に生きていく手段を身につけていく目論見をしていきたい。つまり!本書は我々貧乏人階級のサバイバル術実用書なのだ!どうだ、まいったか!

第1章では、お金をあまりつかわなくても
生きていける方法を延々とおしえてくれる。
アパートのさがし方や共同生活のススメ、ヒッチハイク講座など、
だんだんはなしが極端になり、
おもしろいかもしれないけど、
現実的にはムリそうな生活術がおおい。
第2章からは、そうして得たちからをつかい、
勝手にいきていく実践編となる。
そして第3章でいよいよ「反乱のすすめ」となる。
「おい、こりゃあちょっと生きづらいぞ!」という時は、むやみに反乱を起こしておいたほうがいい。(中略)
では何をやるか?そう、ひたすら街に打って出て遊ぶのだ!駅前で勝手に騒いでもいいし、制度で言えばデモや選挙なども使える。世の中のロクでもないことに対し「こんなものはクソくらえだ!」と要求しながら勝手に騒ぐのだ。

松本さんは、大学時代に
「法政の貧乏くささを守る会」をたちあげたり、
放置自転車撤去に反対する
「俺のチャリを返せデモ」を企画したりしている。
どうでもよさそうなことに
いちいち「こんなものはクソくらえだ」と
さわいでたのしむ。

この本がめざすのは、そうした反乱なのだけど、
わたしにはとてもそんなエネルギーはなく、
ひととつながるのもめんどくさいほうなので、
貧乏人といえども逆襲するまでにはいたらない。
「勝ち組」をめざすつもりはないので、
ひとりでひっそり生きる道をさぐりたい。
つながるとしたら、ひっそり生きたいひととのほうがいい。

posted by カルピス at 17:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする