2016年12月10日

『本の雑誌 1月号』と『おすすめ文庫王国 2017』にうれしくなる

近所の本屋さんにいくと、
『本の雑誌 1月号』と『おすすめ文庫王国 2017』がおいてあった。
うれしくなって その両方と、
なんとなく『コンビニ人間』(村田沙耶香)、
それに『ぼくは原始人になった』をレジにもっていく。
『コンビニ人間』は、芥川賞をとったために
なにかと話題になっており、いつもならまずかわない本だ。
それに、わたしは「非コンビニ人間」がかけるぐらい
ほとんどコンビニへいかない。
発作的なかいものをしたくなるぐらい
『本の雑誌 1月号』と『おすすめ文庫王国』がならぶこの時期は
わたしのたのしみとなっている。

『本の雑誌 1月号』では、ことしのベスト10が発表されている。
いつもながら 厳正な審査というよりも、
職場のちから関係と、なりゆきによってきまる座談会で、
参考までに、という程度のベスト10でしかない。
ジャンル別のベスト10は、それぞれ担当者がえらんでいるため、
こちらのほうがわたしには意味のある情報となる。
わたしがよんでいる本でえらばれたのは、
ミステリー部門の『傷だらけのカミーユ』
(ピエール=ルメートル)だけだった。
『ミレニアム』3部作の2作目をよみだしたものの、
残念ながら1作目にくらべ おもしろさにとぼしい。
とちゅうでなげだして この『傷だらけのカミーユ』へうつった。
こちらはヴェルーヴェン警部シリーズの3作目にあたる。
ヴェルーヴェン警部や部下のルイへのしたしみがまし、
3作目らしい味わいで 常連客をよろこばせてくれる。
会話だけをとっても、ひとこと ひとことに意味がこめられ、
いわれた方は そのニュアンスを適切にかぎわける。
シリーズものならではたのしみを、再確認できる本だ。

『ぼくは原始人になった』は、
「20年にわたり原始的な狩猟採集生活をおく」るひとの記録らしい。
まったく存在をしらなかった本だけど、
アフリカから世界各地へちらばった先祖たちや、
縄文時代のくらしに関心があるので期待したい。
税こみ1944円もしたので、はずれ本でないことをいのる。

うれしくなったついでに、
本屋さんのつづきにある文具店で
2Bのえんぴつとジェットストリームを2本ずつ、
それにロディアを2つもとめる。
こまごまとしたかいものをかたづけるのも、
いかにも師走らしくていいかんじだ。

posted by カルピス at 21:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする