近所の本屋さんにいくと、
『本の雑誌 1月号』と『おすすめ文庫王国 2017』がおいてあった。
うれしくなって その両方と、
なんとなく『コンビニ人間』(村田沙耶香)、
それに『ぼくは原始人になった』をレジにもっていく。
『コンビニ人間』は、芥川賞をとったために
なにかと話題になっており、いつもならまずかわない本だ。
それに、わたしは「非コンビニ人間」がかけるぐらい
ほとんどコンビニへいかない。
発作的なかいものをしたくなるぐらい
『本の雑誌 1月号』と『おすすめ文庫王国』がならぶこの時期は
わたしのたのしみとなっている。
『本の雑誌 1月号』では、ことしのベスト10が発表されている。
いつもながら 厳正な審査というよりも、
職場のちから関係と、なりゆきによってきまる座談会で、
参考までに、という程度のベスト10でしかない。
ジャンル別のベスト10は、それぞれ担当者がえらんでいるため、
こちらのほうがわたしには意味のある情報となる。
わたしがよんでいる本でえらばれたのは、
ミステリー部門の『傷だらけのカミーユ』
(ピエール=ルメートル)だけだった。
『ミレニアム』3部作の2作目をよみだしたものの、
残念ながら1作目にくらべ おもしろさにとぼしい。
とちゅうでなげだして この『傷だらけのカミーユ』へうつった。
こちらはヴェルーヴェン警部シリーズの3作目にあたる。
ヴェルーヴェン警部や部下のルイへのしたしみがまし、
3作目らしい味わいで 常連客をよろこばせてくれる。
会話だけをとっても、ひとこと ひとことに意味がこめられ、
いわれた方は そのニュアンスを適切にかぎわける。
シリーズものならではたのしみを、再確認できる本だ。
『ぼくは原始人になった』は、
「20年にわたり原始的な狩猟採集生活をおく」るひとの記録らしい。
まったく存在をしらなかった本だけど、
アフリカから世界各地へちらばった先祖たちや、
縄文時代のくらしに関心があるので期待したい。
税こみ1944円もしたので、はずれ本でないことをいのる。
うれしくなったついでに、
本屋さんのつづきにある文具店で
2Bのえんぴつとジェットストリームを2本ずつ、
それにロディアを2つもとめる。
こまごまとしたかいものをかたづけるのも、
いかにも師走らしくていいかんじだ。