朝7時にピピのこえで目をさます。
このごろコタツのなかですごす時間がおおく、
わたしのベッドにきてくれなくなった。
口内炎がよくないのか、ごはんをたべる量がへっている。
これまでなんどもむかえてきた危機的な状況を、
いままたむかえているようだ。
げんきにすごしているときは、
2時間おきのおしっこにおこされるのを
ブツブツいっていたけれど、
まったくいっしょにねてくれなくなると、
それはそれですごくさみしい。
パジャマにしみこんでくる おしっこのつめたさで目をさまし、
さむいなか きがえたことさえなつかしくなる。
ピピがげんきでいてくれたら、
パジャマのうえでのおしっこがなんだというのだ。
今朝のピピは、ないてわたしをおこしたあと、
ふとんにもぐりこんできた。
ノドをならし、わたしの顔にはなをすりよせてくれる。
ごはんをすませてきたようで、
くちもとからモンプチのにおいがする。
いつもといっしょがいちばんうれしい。
ピピといっしょに しばらく2どねする。
2年半まえに口内炎をわずらってから、
なんどもおわかれを覚悟したのに、
ヘロヘロになりながら
いまもこうしていっしょにいてくれるピピ。
いちばんのプレゼントは、ピピの健康をふくめた
平凡な日常生活だとおしえてくれる。