2017年02月14日

犬だけじゃない 人間とのアイコンタクト

なんにちかまえの朝日新聞に、
犬についてのちょっとした特集がのっていた。
犬を「最古の家畜」として、
ひととのあゆみがまとめられている。
犬は飼い主と目線をあわせる。すると、双方で愛情や信頼に関わるホルモン「オキシトシン」の濃度が上昇する

オオカミは、かいならされても、
人間と目をあわせないそうだ。

なんてかかれると、
犬だけが人間と信頼関係をむすべる動物みたいだけど、
ネコだってひとと目をあわせる。
じっとみつめあい、まばたきするときのネコは、
すべてをうけいれたかのような
ふところのふかさをかんじさせる。
『となりのトトロ』で
メイがトトロのねぐらにまよいこんだ場面は
まさしくネコ族のまばたきがえがかれている。
メイはトトロのおなかにのっかり、
トトロはねぼけまなこで とつぜんやってきた
人間の女の子をボーっとながめる。
トトロはいちどゆっくり目をつむったあとで、
ふたたび目をあけてメイをじっとみつめる。
あのときのまばたきは、ネコ族に特有なうごきだ。
「信頼」とはちょっとちがう。
トトロはメイの存在をまるごとうけいれ、
それでいて自分のペースもみだしていない。
くるものをこばまず、心配なんてなにもないから、と
こちらの気もちをおちつかせてくれる。

ピピもまた、わたしと目をあわせ、
ゆっくりまばたきをする。
ひざのうえによじのぼり、
わたしの胸に両手をおいて、
なにかをまっているみたいに
じっとわたしの顔をみつめながらノドをならす。
おしっこまみれで、やせほそりながら、
そんな自分のからだをうけいれて、
死ぬまで生きつづけようとする。
わたしがはなしかけると、ピピはゆっくりまばたきをする。
それがわたしへの返事らしい。

posted by カルピス at 22:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする