ラジオをきいていたら、
デジモンがなぜながいあいだ人気をたもっているかについて、
なんにんかではなしていた。
デジモンがなにかわたしはしらないいけれど、
はなしている女性のことばが気になった。
・やっぱり
・〜とか
・ほんとに
・えっと、なんだろーな
・どういったらいいか
など、内容をぼやかすことばが連発される。
これらのことばをくりかえし口にしているだけで、
実質的には なにもいってないようなものだ。
かんがえをまとめて スラスラはなしたほうがいい、
とまではもとめないけど、
これらのことばがおおくつかわれていると、
いかにも自信のない発言にきこえてしまう。
たくさんはなしていても、内容がとぼしくおもえる。
その女性は、いっしょうけんめいはなしているのに、
わたしは 内容よりもつかうことばに気をとられてしまい、
説得力をかんじなかった。
この女性がとくに、というわけではなく、
こうした断定をさけるいい方をよく耳にする。
文章とちがい、はなしことばでは
ことばひとつひとつにたいし、厳密な意味をとわないので、
つい無意識につかってしまいがちだ。
ぼやかしたいいまわしをしないと、
きつい表現にうけとめられやすいとも、きいたことがある。
場の雰囲気もかかわってくるだろうから、
はなすときにつかうことばは 意外とむつかしい。
とはいえ、あんまりぼやかしすぎていたら、
いったいなにがいいたいのかが つたわってこない。
文章のかき方がよくとりあげられるけど、
はなすときにつかうことばは、
あんがい自由に、つまりチェックされないまま
ひとりひとりにまかされている。
べつにラジオやテレビでなくても、
ぼやかさない表現のほうが、わたしにはうつくしくきこえる。