2017年02月22日

島根で2月22日は なんの日が正解か

2月22日はネコの日なのだそうで、
ラジオでもさかんにとりあげていた。
とはいえ、わたしがつとめる介護事業所では、
ネコの日にちなんだ活動はとくになく、
いつもとおなじ日課を粛々とこなした。
わたしだってネコがすきだけど、
ではネコの日になにをすればいいのかとなると、
まったくアイデアがうかばない。
ネコの日って、なんの日なのだろう。

ネコの日が話題にのぼったとき、
職員のお子さんが小学校のテストで
「ネコの日」とかいたはなしをきいた。
なにかの授業でだされた
「2月22日はなんの日?」という問題に、
すなおに「ネコの日」とかきこんだら
マルをもらえなかったそうだ。
自信満々で「ネコの日」とかいたのに、
まちがっていたなんて、気のどくなはなしだ。
それくらい いまや「ネコの日」はよくしられている。
あるいは、島根には「しまねっこ」というゆるキャラがいて、
名前のとおり それがネコなので、
職員のお子さんは 島根県民として、
つい「しまねっこ」にひっぱられたのかもしれない。

2月22日の正解は「竹島の日」なのだそうだ。
そんな問題を小学生にだすほうが よっぽどどうかしている。
「ネコの日」とこたえた すなおな子が、
がっかりしないよう いのりたい。

ネコの日がいったいなにをする日なのかわからないように、
竹島の日も、なんのことかわからない。
きょうのおひるごろ、たまたま市内の中心部を車でとおったら、
警察官が交差点ごとになんにんもたっていて、
そういえば竹島の日なのをおもいだした。
この日 松江市では、竹島についての式典がもよおされる。
右翼の宣伝車や、韓国の活動家による混乱を警戒して
たくさんの警官が 会場のちかくをかためている。
何年かまえには、何分もとぎれないほどの宣伝車が、
軍歌をながしながら 市内を威圧的にはしりまわっていた。
それにくらべると、きょうはまだしずかなほうだろう。

朝日新聞には、読者に「どう思いますか」と
といかけるコーナーがあり、
先日は「元号をやめてはどうか」という読者からの投稿を
「どう思いますか」がテーマだった。
この手のコーナーは、
賛成・反対・中立を、バランスよくならべるだけで、
はっとする意見はまずのらない。
元号についても、
・廃止してもデメリットはない(つまり賛成)
・現代まで続く歴史的遺産を守ろう
・欧米に追従する必要はない
・実用性が大事な場合は西暦で
と、とりあげた投書の数で元号を支持しつつ、
形としては 意見の多様性を紹介したようにみせている。

「どう思いますか」のあたりさわりのなさにうんざりしつつ、
でもまあ なにがなんでも自分の意見がただしいと
ひたすら いいはるひとよりも ましかなとおもう。
竹島の日にあつまる右翼のひとたちは、
もちろん元号をつかっているのだろう。
年のかぞえかたぐらいなら、つかいたい方法をどうぞ。
それ以上の問題になると、ながい時間をかけて
気ながにむきあっていくしかない。
ひとによって大切にする価値観はいろいろで、
かんたんに決定的なこたえはみつからない。

posted by カルピス at 20:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする