4月は新年度ということなのか、
テレビとラジオの番組がいくつもかわる。
NHK-FM『音楽遊覧飛行』の
「食と音楽で巡る地球の旅」を担当している
吉村喜彦がやめられるらしい。
この番組は、世界じゅうの町をイメージの旅でめぐり、
その土地ならではのたべもの・のみものを紹介し、
それらとかかわりのある
(といっても、おおくはものすごいこじつけ)
音楽をながしてくれる。
しらない町のきいたことのない料理を吉村さんがはなすと、
じっさいにたずねてみてたべたくなる。
たべものと旅行ずきにはたまらない番組だった。
吉村喜彦さんについてネットをみると、
作家であり、まえはサントリーの宣伝部につとめておられたそうだ。
「音楽遊覧飛行」をきけなくなっても、
本でおなじような「旅」につれていってくれないだろうか。
おわかれは残念だけど、あたらしいであいに期待したい。
1年前からはじまった「ゆうがたパラダイス(NHK-FM)は、
そんな あたらしいであいのひとつだ。
はじめはわたしがまったく関心をもたない曲ばかりかかるし、
担当者のはなしにもついていけなかった。
半年ほどたったころ、なんとか耳がなれてくると、
水曜日担当の津野米咲さん、
木曜日担当の高田秋さんは、
しっかりした自分のかんがえをもっておられるのがわかってきた。
彼女たちの独特な感性が、
これまでしらなかった世界をおしえてくれので、
素直にきけるようになる。
ヒャダインのガルポプも、「ゆうパラ」とおなじ線でつながっている。
わたしがつとめる事業所は、すべての職員をあわせても
30名ほどのちいさな「会社」であり、
ことしは4月といっても 直接わたしにかかわる異動はなかった。
あたらしい学校、あたらしいクラス、
あたらしい職場での生活がはじまったひとたちは、
さぞかしたいへんな時期だろう。
かわる時期だけに、番組がかわると さみしいし、
かわらないでいてくれると それだけでありがたい。
変化によわいわたしは、吉村さんとのおわかれをかなしみつつ、
ゆうパラで かわらない日常にこころをやすめたい。