2017年04月20日

しりあいの女性がスパイラルパーマに

ひさしぶりにであったしりあいの女性が
レゲエのひとみたいな髪型にしていた。
スパイラルパーマというそうだ。
わたしの目には、アフロがほどけてきた段階にみえる。
彼女は集団のはじっこで しずかにほほえんでるタイプの女性だけど、
今回の髪型はずいぶん大胆なイメチェンにおもえた。
CDのジャケットにのった レディ=キムの髪型をみたとたん、
スパイラルパーマをかけたくなったのだそうだ。
自分をみうしないたくないから その髪型をえらんだという。

わたしはヘアスタイルをおおきくかえた体験がない。
水泳部だったので、いちどすごくみじかくしたくらいだ。
髪型によって自分をみうしなわないのは可能だろうか。
スパイラルパーマやアフロにすれば、
自分の内面に はたらきかけるかどうかはともかく、
自分をとりまくひとたちへ、覚悟や意志の表明にはなりそうだ。

元朝日新聞記者の稲垣えみ子さんが、
アフロにしたとたん ものすごくモテはじめた、
と記事にかいておられる。
スパイラルパーマをえらんだしりあいに
モテるようになったか たずねたら、
「ぜんぜん」なのだそうだ。
まるい顔の稲垣さんだから、アフロにしたら
したしみやすくみえたのかもしれない。
わたしのしりあいは わりあい美形なので、
きれいなひとが 奇抜な髪型をすると、
よほどの人物かとおもわれて敬遠されるのではないか。
わたしには、ろくでもない男がよってこないように
虫よけとしてえらんだ髪型におもえた。

髪型つながりで、むりやり旅行のはなし。
タイをまわっているとき、ボブ・マーリーみたいなひとにであった。
ほそくて 髪がながくて、まだわかそうなのに、仙人みたいな風格だ。
ドレッド・ヘアだったかどうかはおぼえていない。
バンコクからバスで4時間ほどの近場にある
サメット島へわたる船でいっしょになった。
船をあやつる手つだいをしてるので、
わたしはてっきり船の関係者かとおもっていたら、
ひとりの旅行者であり、ただ気をきかせて手つだっていたのだった。
わたしはなぜかそのときイラついていて、
つまらぬことに いちいち腹をたてるなさけない旅行者だった。
おそらくひどい表情で いやな汁をたらしていたとおもう。
浜でその旅行者といっしょになり、すこしはなしをする。
わたしがたった1日で島をはなれるとしったそのひとは、
かわいそうに、という目つきで、
なぜそんなにいそぐのかをたずねてきた。
わたしがそのとき なににイライラし、
どうこたえたか おぼえていないけど、
旅行をたのしめず、とんがっている自分がなさけなくなった。
島にはなんでもある、と
いごこちよさそうにすごすボブ・マーリーみたいな旅行者にひきかえ、
島になじめず、たった1日でバンコクへもどろうとするわたし。
がっかりしながらも わたしは予定をかえずバンコクへもどった。
意地のはりどころをかんちがいしている おろかなわかものだった。

posted by カルピス at 21:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする