2017年05月07日

伊藤理佐さんの「あやしいパスポート」がうまい

朝日新聞に連載されている伊藤理佐さんの
「オトナになった女子たちへ」をたのしみにしている。
今週は「あやしいパスポート」。
中年男性がもっていた井の頭自然文化園の年間パスポートを、
「それは、飲み屋で隣の女子を口説く道具だな!」と
とっさにみぬくはなしだ。
たしかに文化園の年間パスポートなんていわれると、
いいひとっぽいじゃないですか。いい人だけど。なんか女子、油断するじゃないですか。まあ、油断したいわけだけど。そしてなんかデートに誘いやすいし、誘われやすいじゃないですか。

オチは、「あやしいパスポート」をもってるのは、
じつは自分だった、というのだけど、
いつもながら ほんとにうまい。
「油断したいわけだけど」が参考になる。

このまえセブ島へ旅行にいったとき、もっていたら安心なので、
予備の写真(パスポートサイズ)を用意した。
このごろコンビニやスーパーなどに、
やたらと証明写真をとる機械がおかれており、
4枚が800円くらいでとれる。
予備の写真なので、どうでもいいやと テキトーに操作をすすめた。
でも、できあがった写真をみると、ほんとうにひどかった。
わたしは、自分の顔がそんなにうつくしいとはおもっていないけど、
こんなに夢も希望もないような おやじ顔だったとは。
ひどいけど、うつっているのはたしかにわたしだ。
ときどき鏡にうつる自分の顔が、ひどくふけてみえることがあり、
寝不足なのだろうか、とか、鏡の調子がわるいのだろう、とか
自分をなぐさめていたけれど、あれがほんとうの自分の顔だったのだ。
あんな写真を文化圏の年間パスポートにはったら、
いかに小道具としてはすぐれていても、
みせた女性はさっとひいてしまうにきまっている。

きのうよんだ山本文緒さんの「ソリチュード」には、
自分ではダメ男といいながら、やたらにもてる男がでてくる。
相手のいうことを、すべてうけいれるのが大事らしく、
年上から小学生の女の子まで、かんたんに女性となかよくなる。
最終的には「つまんない男」と判断されるわけだけど、
当面ごまかせればいいわけで うらやましいはなしだ。
手ぎわよく料理するし、ゲームセンターであそんだりと、
マメにつきあってくれるのが 女性にはたまらないみたいだ。
写真ではどうにもごまかせそうにないので、
わたしには、 「ソリチュード」のダメ男のように、
相手のすべてをうけいれ 女性の気をひくしかない。
わたしもバッチリかっこよくうつっている
「あやしいパスポート」がほしい。

posted by カルピス at 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする