2017年05月09日

村田沙耶香さん おすすめの背平泳ぎ

けさの朝日新聞にのっていた
村田沙耶香さんの「新しい泳ぎ方?」がおもしろかった。
村田さんは、あおむけにういた姿勢での平およぎがすきで、
海をみるとついこの「背平泳ぎ」のことを
かんがえるのだそうだ。
自分の新発明かとおもっていたのに、
「エレメンタリーバックストローク」という
名前までついているとしり、がっかりしたという。
記事をよんでも、いまひとつ
どんなフォームなのかが想像できない。
足が平およぎの形なのはわかる。
でも、手はどうやってうごかすのか。
頭のうえまで手をのばしたとして、
そのあとどうやってもとの場所にもどすのだろう。
わたしは水泳部そだちで、
なおかつ平およぎを専門にしていたので、
ここはながさずにしっかりおさえておきたい。

ユーチューブでみると、
手は肩のよこでチョコチョコうごかせばいいみたいだ。
これならわたしがいつも水泳の練習のあと、
クールダウンとしてやっているおよぎといっしょだ。
たしかに いちばん楽な泳法かもしれない。
村田さんは、このおよぎをしりあいにすすめるけど、
だれもとりあってくれないのだそうだ。
シンガポールへの旅行で 背平泳ぎが いよいよデビューとなる。
友人とシンガポールへ行ったとき、プールでここぞとばかりに「背平泳ぎ」を皆に勧めた。皆、笑いながらやってみてくれて、しかも私よりも上手だった。

がおかしい。
「発見者」よりも まわりのほうがうまくこなすのは
ちょっとくやしいけど、よくあることだ。

海で あおむけにうかぶといえば『異邦人』をおもいだす。
ムルソーは海水浴場にでかけ、
マリイと水のなかでふざけあう。
泳ぎながら、波の頂上で水を含み、口に水泡(あぶく)をいっぱにためこんでおいては、今度は、あおむけになって、その水を空へ向けて噴き上げるのだ。すると、泡のレースみたいに空中に消えて行ったり、生あたたかい滴になって、私の顔の上に降って来たりした。

そのあとマリイがムルソーのところにおいつき、
いいことをたくさんしてくれる。
『異邦人』をよむときに、いつもうかんでくるのがシャワー問題だ。
ムルソーたちは、海水浴のあと、シャワーをあびなくて平気なのか。
プールそだちのわたしは、海水のべたつきがきらいで、
およぐたびにシャワーをあびないと 不快でしかたない。
でも、マリイみたいな女性がとなりにいたら、
シャワーなんてどうでもよくなるかもしれない。

プールでは、およぐより たのしみはないけど、
海にいけば シュノーケルなどで
水のなかのようすをみるのもたのしいし、
あおむけに、ただういているだけでも気もちいい。
ただ、背平泳ぎを ほんとうにたのしもうとおもえば、
『異邦人』にでてくる強烈な太陽がかかせない。
つよいひざしに、ぬるいぐらい海水があたためられ、
太陽にじりじりやかれながらあおむけにうかぶ。
となりにマリイがいたら、背平泳ぎがもうしぶんなく完成する。

posted by カルピス at 21:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする