いっしょに田んぼに種もみをまいたしりあいから 電話がかかってきた。
芽がでたかどうか、心配してくれる。
わたしが田んぼをみても、どれがイネなのかよくわからないので、
これまで連絡をひかえていた。
きょうは、そのしりあいにもみてもらおうと、
いっしょに田んぼへでかける。
結果からいえば、イネがそだっているかどうかを、
きょうも確認できなかった。
これまでの失敗でこりており、こんかいは
種もみいりの団子を一定間隔でまいていったのに、
それでもどれがイネで、どれが雑草なのかわからない。
団子をまいたのが、5月3日なので、もう5週間すぎている。
イネには葉耳・葉舌とよばれる
ヒゲみたいのがはえているけど、ヒエにはない。
と、知識としてはしっていても、
いざ田んぼにはえている植物をみると、
ヒゲのようでもあり、ヒゲでないようにもみえる。
けっきょく、もうすこしようすをみようと、
田んぼをあとにする。
ようすをみるといっても、なにもすることはないのだけど。
【イネのようなヒエのような】
つぎに、ふたりで畑にむかった。
せんじつうえた夏やさいの苗がかれずにそだっているかの確認だ。
雨がなんどかふったこともあり、
どの苗も、ちゃんといきのこっている。
つぎに、ニンニクを収穫する。
きょねんの10月にうえたニンニクが、
かれはじめているので、そろそろぬいてもよさそうだ。
ちょっとちからをこめて茎をひっぱると、かんたんにぬけた。
ぬけたのではなく、おれたのかとおもった。
それくらい、抵抗がちいさい。
茎のさきには、ほんのちいさなかたまりがついている。
しらないひとがみたら、
これがまさかニンニクだとはおもわないだろう。
肥料もやらず、草とりもしなかったとはいえ、おどろくほどちいさい。
タマネギも、ピンポン球よりちいさなのしかできなかったけど、
ニンニクもまたそうとうなものだ。
そんなささやかなニンニクなのに、
もってかえろうと、車につむと、
すごいにおいがたちこめてきた。
ちいさくてもさすがにニンニクで、
料理につかえば そうとうなかおりを まきちらしてくれるだろう。
ただ、あまりにもちいさいので、
いっかいの料理にひとたまぜんぶをつかい、
すぐにたべおえてしまいそうだ。