こんかいは、イネらしい株を「発見」した。
等間隔に泥団子をまいたにしては、ふぞろいだけど、
おそらくこれはイネだ。

ただ、まわりの草のいきおいにまけ、おおきくそだてないみたいだ。
むかしの米づくりは、草とりがいかにたいへんだったかと、
よく苦労話をきかされた(いまは農薬をあたりまえにつかう)。
たしかにこれだけ草にうもれると、
イネだけにそだってほしいとねがうのは 虫がよすぎるだろう。
福岡正信さんの自然農法では、
レンゲによって草をおさえるというけど、
レンゲだけでそう うまくいくものだろうか。
わたしの田んぼにも、きょねんの秋にレンゲをまき、
春さきにはレンゲが花をさかせた。
種もみのはいった泥団子をまいてから、
草刈機でレンゲをかったけど、
そのあとはえてきた雑草に田んぼはおおわれている。
田んぼには、水をはっているので、
水によわい草はかれる、というのが水田のよさといわれるけど、
いまの状態でイネが草にまけずそだってくれるのか、
はなはだこころもとない。
とはいえ、手で草をとっていたら、時間がかかりすぎる。
ひとの手をくわえなくてもそだつからこそ自然農法というのだ。
きょうのところはどうしようもないので、
そのまま水をはったまま しばらくようすをみたい。
ちかくにある畑へいくと、
1ヶ月まえにうえた夏やさいの苗がそだっていた。
雨がすくない1ヶ月だったので、よく生きのびてくれた。
ただ、かれないで生きのこっていた、
という状態で、おおきく成長したという意味ではない。
サツマイモは、苗のときからほとんどおおきさがかわらない。
そんななか、ズッキーニだけがげんきそうだ。

畑もだいぶ草がはえてきてたけど、
本格的な草とりをするげんきがなかったので、
ほんのすこしウネにはえている草をとっただけで、
畑のみまわりをおえる。
「自然農法」という名を理由に、
これだけ手ぬきの野菜づくりでは
うえられた苗たちの 苦戦を報告するだけになる。
だれにでもできる自然農法の野菜づくりには、
どんな野菜をえらべばいいのか まだよくわからない。