2017年08月02日

『漢字が日本語をほろぼす』(田中克彦)

『漢字が日本語をほろぼす』(田中克彦・角川SSC新書)

これまでに、なんどか日本語表記について
このブログにかいてきた。
(たとえばhttp://parupisupipi.seesaa.net/article/397858083.html
漢字が問題なのだ。
できるだけ漢字をつかわないで日本語をかきたい。
わたしのまわりにいるひとにそうはなすと、
漢字がきらいなちょっとへんな人間におもわれ、
あまり肯定的にはうけとめてもらえない。
わたしなどが漢字問題に口をだしても 説得力にとぼしいので、
この本の著者である田中克彦さんや梅棹忠夫さんに
もっと漢字問題についてはなしてもらいたい。

漢字がすくなければ、子どもたちや
はじめて日本語にふれる外国のひとが、
かんたんに日本語をあやつられるようになる。
「かんたんに」「らくに」というと、
漢字がすきなひとのいかりをかうようで、
日本語はもっとおくぶかい世界のうえになりたっており、
かんたんに身につかなくてもかまわない、
とおもっているひとがたくさんいる。
わたしがフランス語やロシア語をまなぶとしたときに、
できるだけルールはかんたんなほうがいい。
みじかい時間でつかえるようになりたい。
漢字は、日本語にどうしてもなければならない要素ではなく、
ひとつの表記法にすぎない。
文化は、すべてをひきつがなければならないのではなく、
よいものはのこし、さらに発展させるのが
いまをいきるわたしたちのつとめだ。
問題がおおきければ、漢字を制限するのが
自然なかんがえ方だとおもうけど、
なかなか漢字ずきにはわかってもらえない。
やはりここは、梅棹さんと田中さんに、
もっと存在感を発揮してもらったほうがいい。
私は次のように思う。中国はさらにさらに漢字改革をすすめるにちがいない。そうして、条件が熟せばかなりの範囲でピンイン表記がすすんで行くだろうと。(中略)
 そうして気がついたら、日本語だけに漢字が残って、それのみならずひとはさまざまな読み方を漢字につけて、これはどうお読みしたらいいでしょうかと、ばかばかしくもむだな時間を過ごしながら、日本語って味わいのあるいいことばですねなどとなぐさめあうだろう。そうして、大したこともない味わいだけが残って、中身のないことばにしがみついているうちに日本語は静かに自滅への道をたどるだろう。

漢字には、たしかに魅力があるのだろう。
でも、パソコンでなければかけない漢字を、
パソコンで確認しながらかくのは、へんなはなしだ。
かけないほどむつかしいのなら、つかわないようにするのが
自然なかんがえ方だとわたしはおもう。
と、かいてもどうせ漢字ずきにはわかってもらえない。
けっきょく、梅棹さんと田中さんにでてきてもらうしかない。

posted by カルピス at 22:06 | Comment(0) | 表記法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする