トレーニングに関心のある職員があつまって、
毎週火曜日の夜にジムで汗をながすことになった。
なった、というよりも、
いまのところまだ「あつまれたらいいですね」
という段階なのだけど、
気のはやいわたしは 夕ごはんのしたくをすませてから
夜7時すぎに県立プールのジムへむかった。
職場からきていたのは、わたしと もうひとり、女性職員のふたりだけ。
まえは、週一回、きっちりウエイトトレーニングをしていたものだ。
体育館がたてかえとなり、あたらしくできたジムは
つかいがってがよくなかったため
(せまいし、シャワーに200円もかかる)、
この1年半はジム難民としてすごしていた。
うわさによると、県立プールは利用者がおおすぎて
夜いっても満足にトレーニングができないそうだ。
そんなところへいってストレッチだけでおわるのなら、
家で体幹トレーニングをしていたほうがいい。
でも、「あつまりませんか?」と声をかけられると、
しばらくおとなしくしていたフリーウェイトの虫がうずきだした。
だめもとで、とにかくいちど参加してみよう。
夜7時すぎのジムは、たしかに利用者がおおいけど、
つかう器具がないほどたくさんではない。
かるくストレッチをしてから、
フリーウェイトコーナーを観察していると、
ちょうどベンチプレスの台があいたので
しょっぱなからベンチプレスにとりくめた。
そのあとも、バーベルをつかっていくつかのメニューをこなす。
ほぼ1年ぶりのウエイトトレーニングなので、
まともにやればひどい筋肉痛が確実にまっている。
かるいおもさだけをあつかい、種目もへらした。
というのは、ほぼまけおしみで、
ひさしぶりにとりくむウエイトトレーニングは、
どの種目もろくにバーベルがあがらない。
鏡にうつるわたしの姿は、筋肉がおち、
バーベルをにぎるのが いたいたしいかんじのやせっぽちだ。
ひととおりのメニューをこなしてから、
さいごにトレッドミルで5キロはしる。
相手は機械なので、時速10キロに設定すると、
とにかくそのスピードではしらないといけない。
ついゆっくりペースになりがちなわたしには、いい練習となる。
夜9時ちかくまでからだをうごかすなんて、
しばらくとおざかっていた夜のトレーニングだけど、
ジム全体の雰囲気はなごやかで 居心地がいい。
これからもかよいたくなった。
さいごにシャワーをあびようと 更衣室にむかったら、
閉館時間がせまっていたため、ひとがいっぱいだ。
わたしのあとからも ひとがふえてきて、
しばらくシャワーをつかえそうにない。
島根にいて、こんな混雑を体験するとはおもわなかった。
あきらめて、家にかえってから汗をながすことにする。
車で5分ほどだから、たいして苦痛ではない。
そんなちかくに施設があるというのも、
ひとのすくなさと、施設の充実という点において、
島根ならではの いいところだ。