わたしがすんでいる地区の、
障害をもった子どもたちと、その家族をささえる会に参加した。
今夜は、月例会と懇親会をかねたもよおしで、
毎回おなじネタという手品や、一発芸みたいなのが披露された。
10年にわたり、今夜のような会や、バス旅行にクリスマス会など、
たのしいもよおしを定期的につづけてこられたという。
わたしは介護職についているといっても、
福祉・介護に情熱をもやしている人間ではなく、
アウエー感いっぱいで会場にむかったけど、
さいわい、肩のこらない気らくな会で、
おもいがけずたのしい時間をすごせた。
公民館・交番のおまわりさん・社協の職員・養護学校の先生
・地区のサポーター、そしてもちろん
障害をもった子どもたちとその家族。
今夜の会は、いろんなひとをまきこむのに成功している。
関係者ばかりあつまっていては、支援はひろがらない。
この会は、とてもうまくいっているめずらしい例ではないか。
中心となって会をささえておられる方が
よほどしっかりされているのだろう。
このごろ「ムチャぶり」ということばをよく耳にする。
なんだか得意そうに いうひとがおおいものだから、
わたしはつかわないようにしているけど、
今夜の会で司会をされた方は、
まさしくムチャぶりとしかいいようのないすすめ方だった。
お客さんとしてすごすのをゆるしてくれない。
どんどんマイクをむけていき、当事者側にひっぱりこむ。
それでいていやなかんじはしないのだから、人徳というしかない。
年代でいうと、上は初老の方から、下は幼稚園児まで、
いろんな歳のひとがあつまって、なごやかな雰囲気をつくっている。
やらなければならないから、という使命感ではなく、
たのしいからつづけているのが みていてよくわかるすてきな会だった。
地区の役員として バス旅行や運動会、
そして今夜のような会に参加するようになり、
わたしはだんだんと地域デビューをはたしつつあるようだ。
地域にくらすものとして、職場や家とはちがう居場所になるだろうか。
まえは、こうした会を苦手としていたし、やりたくもなかったので、
参加するなんておもってもなかったけど、
歳をとるにつれ、地域でのくらしを無視できなくなってきた。
今夜の会みたいに、気のおけない雰囲気だと
地域活動の初心者としてはありがたい。
参加したひとのおおくがほほえんでいる すてきな会だった。