国際親善試合、日本対ハイチ(3-3のドロー)
前半の17分に日本代表は2点目をいれる。
2-0と、大量得点の予感さえする。
ふつうなら、試合がおわった瞬間だ。
でも、ハイチは意外にしぶとくて、
前半のうちに1点、後半にはいると
たびたび日本のゴールまえにつめよって、圧力をかけてくる。
何発うっても得点につながらない日本と、
すくないチャンスをゴールにむすびつけるハイチ。
たしかにハイチの選手はパワーとスピードにあふれ、
個人の技術もわるくない。
時間がたつにつれ、選手間の連携プレーもうまくいきはじめ、
ずるずるとせめこまれるうちに、2-3と逆転されていた。
失点のひとつひとつは、キーパーの責任ではないようにみえるけど、
絶対的な危機をなんどかしのがなければ、一流のキーパーといえない。
ゴールをまもった東口には酷かもしれないけど、
きょうのうごきでは、安心してゴールをまかせられない。
守備陣も、あれだけ自由にペナルティエリアをつかわれては、
失点をふせげないだろう。
おしこまれると、最終ラインが非情にもろかった。
攻撃では、乾の存在がひかったものの、
時間がたつにつれ集団にうもれてしまう。
あまりスタミナがない選手なのだろうか。
後半に原口がはいると、左サイドで起点になって、
なんどもクロスをあげたりドリブルできりこんだりと、
相手がいやがるプレーをした。
ぜったににまけないという、原口選手らしいつよい気もちをかんじる。
ペナルティエリアでの日本人選手は、
なかなかシュートをうとうとしない。
前半には、ちからずくにシュートをはなっていたのに、
後半にはいると、ゴールまえでのパスがめだちだした。
香川はとくに自信なさげなプレーで、味方にパスをだしてしまう。
3点目は香川の得点になったけど、
ただ足にあたっただけともいえる「シュート」だ。
みていてたのもしかったのは、井手口・原口・大迫で、
乾も前半のはやい時間帯まではよかった。
守備陣は、どう評価すればいいのだろう。
相手におしこまれたときに、
バタバタとうきあしだってしまうのが、日本のわるいクセで、
きょうもまた試合をおちつかせる選手がいないまま
3点つづけて失点してしまい、逆転をゆるした。
代表レベルの試合では、あってはならない展開だ。
ボールをもたされると、なかなかせめきれず、
そのうちカウンターをかんたんにきめられる。
Wカップアジア最終予選のオーストラリア戦がよかったので、
そのままちからをつけていってくれたら、本戦では期待できそう、
とおもっていたのに、そのあとの3試合はピリッとしない。
いまはまだ、いろんなくみあわせをためしている時期だ。
課題を整理して、カウンターへの対応を改善してほしい。