デイリーポータルZでは、ことしもまた
「地味なハロウィン仮装」をするという。
http://dpz.cocolog-nifty.com/q/2017/09/1029-348e.html
ハロウィンというと、オバケやら悪魔やらのコスチュームをきて
おおさわぎするのがいまや定番となってきたけど、
デイリーポータルZは、何年かまえから
地味な仮装に限定したパーティーをひらいている。
パーティーへの参加をよびかける記事には、
これまでの仮装のいくつかが、写真で紹介されている。
いまさらはでな仮装なんてしたくないので、
デイリーポータルZのコンセプトにものすごく共感する。
わたしがつとめる職場は、お世話になった方々へ、
職員が仮装してボジョレー=ヌーボーをとどける儀式がつづいている。
職員ふたりがペアをくみ、お客さんのおうちを1軒いっけんまわって
ボジョレーをとどけ、お世話になった感謝の気もちをあらわす。
はじめは100均でかったサンタさんの服をきるぐらいだったのが、
だんだんエスカレートして、まるでハロウィンみたいになってきた。
どのコンビの仮装がいちばんすぐれているかを、
お客さんに審査してもらったり、理事長賞がおくられたりと、
手をぬけない行事であり、ことしはなにをきるのか なやまされる。
きょねんは、デイリーポータルZの地味な仮装をパクり、
わたしがクロネコヤマトの配達人に、
パートナーの女性職員は、
駅前でティッシュをくばるおねえさんに仮装した。
仮装といっても、地味なウィンドブレーカーに、
クロネコヤマトのマークである親子のネコを帽子と胸につけただけだ。
でも、地味な仮装、しかもボジョレーをとどけるのに、
いちばんふさわしいともいえる、宅急便の配達人は、
あたりまえすぎて かえって新鮮にうけとめられた。
地味な仮装というコンセプトの勝利である。
おかげで理事長から特別賞みたいなのをいただけた。
ことしはなにをきるのかを、このいちねんをとおしてなやんできた。
地味な仮装という路線はひきつぐとして、
利用者のおうちをまわったときに、それなりに必然性があり、
感心してもらえる服装はなにか。
お医者さんになってボジョレーをとどけても唐突だし、
おまわりさんもひとさわがせだ。
デイリーポータルZの記事には、これまでの仮装例があげられている。
・ペンギンの飼育員
・国会図書館でコピーを取ってくれる人
・宇宙ステーションで地球の子どもたちと交信中の宇宙飛行士
・2002年のファミリーマート店員
・天然酵母パンのお店の声が小さい店員
・元タレントの女性議員
・地域清掃ボランティア
それぞれ地味でおもしろそうだけど、
ボジョレーの配達としてはわかりにく。
ボジョレー=ヌーボーの解禁日は、11月の第3木曜日。
あと1ヶ月のあいだに、なんとか気のきいた仮装をさがしてみよう。