那覇市「こくらクリニック」の渡辺信幸さんが提唱するMEC食
(いちにちに、肉200グラム・卵3個・チーズ120グラムを
よくかんでたべる食事法)
をためしてから1ヶ月になる。
低炭水化物食よりも、目標とする数字がはっきりしているので
なにをたべるのかが わかりやすい。
炭水化物をなるべくたべない、よりも、
たんぱく質をたくさんたべる、のほうが
かんがえ方として健全な気がする。
渡辺さんがMEC食をおもいついた出発点として、
欧米型だった沖縄の食生活が、本土型になるにつれ、
肥満と糖尿病がふえたことをあげている。
離島のおおい沖縄で、病気になると通院がたいへんなので、
大切なのは治療よりも予防と渡辺さんはかんがえた。
沖縄には肉食文化が根づいており、
抵抗なくうけいれられる食事としてMEC食にたどりついた。
やせ型のわたしは、低炭水化物食をこころみると、
たくわえている脂肪がすくないので、カロリー不足になりやすい。
MEC食は、まず必要な栄養素をとりいれてから、
余裕があればほかのたべものを、
という順序なので、わたしにむいている。
漠然とした低炭水化物食では、体重がおちてしまったけど、
MEC食にしてから体重が1キロふえ、
体力に余裕ができた気がする。
わたしはMEC食のかんがえ方がすごくふにおちたけど、
たとえば食のほそい老人にとっても、
MEC食は具体的なめやすとなるのではないか.。
なんとなく 肉や卵をたくさんたべましょう、では、
野菜や炭水化物でおなかがいっぱいになり、
結果として栄養不足になりやすい。
MEC食は、肉や卵をじゅうぶんにたべるので、
野菜を中心にした食事よりもコンパクトになる。
腹八分でも、必要なカロリーをとりいれられる。
卵3個とチーズ120グラムをたべるのは、なんとかなるけど、
肉の200グラムはあんがいハードルがたかい。
MEC食をつづけようとすると、食材にお金がかかるので、
やすい肉料理を工夫したいところだ。
鳥の胸肉がやすいけど、ふつうにやくだけではパサついていて、
そんなにつづけてたべられるものではない。
いまは、クックパッドが
いくつもの料理をおしえてくれるのでたすかる。
ひらきなおって、パサついた胸肉こそが肉食のだいごみ、
と自分にいいきかせるのも手だ。
こんなに肉をたべて、地球環境は大丈夫なのか。
よくいわれるように、穀物を1キロそだてるのよりも、
肉として牛をそだてるのは、はるかに水やエネルギーを必要とする。
倫理面からみた命の問題もある。
MEC食なんていいながら、
おおくの命を自分のためにうばって平気なのか。
食の安全も気になるだろう。
この肉や卵、それにチーズは、
農薬と化学肥料にまみれてそだったのではないか。
MEC食をこころみるのなら、これらの問題から目をそむけられない。
肉の値段ばかりをみて かいものをしていて いいわけがない。
MEC食は、いかに生きるかも といかけてくる。